分厚い解説なんて飾りです

最近は授業の録音にボイスレコーダーを使う人が多くなりました。
今まではカセットでもMDでも、記憶媒体が必要でしたが、
それがいらないというのが、非常に便利な点だと思います。
気楽に録音できてしまうわけですね。
ビジネスマンの中には、
メモがわりにボイスレコーダーを使う人もいるそうです。

今日は、この機械を受験に活かしている人のメールを紹介します。
ずいぶん前にいただいていたものです。

<Tさん>
以前難関大用語集解を購入し、夏期講習ワセヨビで文化史の授業を受けていたTです。今回は思いついた勉強法があるのでこれはどうかと思いメールさせていただきました。「聴くだけ日本史」を使っていると文化作品などの時期をなんと予備校の行き帰りだけで覚えることができました。そこで、覚えるのに時間がかかる近世の手工業品を「聴くだけ日本史」のように自分のICレコーダーに吹き込んで,予備校の通学時にきくようにしたところ、4日程度通学時間と寝る前のちょっとの時間だけですぐ覚えることができました。吹き込む時間は10分程度です。どうしても量が多くて覚えにくい暗記部分はこのように頭に入れるとすごく効率がいいことに気付きました。難関大用語集解にのっているものを自分で吹き込んだのですが、どうでしょうか?冬期講習もワセヨビで受ける予定ですので、よろしくお願い致します。

<石黒>
大変間の抜けた返信ですみません。
近世の手工業品のところは替え歌で覚えた人ならたくさんいますが、
あれを『聴くだけ日本史』のような形にするだけで覚えられたのなら、
すばらしいです。
音声記憶能力が高い人なのかもしれませんね。
もっと他の部分にもその方法が使えると思いますので、
チャレンジしてみてください。
冬期講習までに近現代を十分鍛えてきてくださいね。

近世の手工業品については、ワセヨビ生も河合塾生も、
夏期講習のテキストの問題で驚かされましたね。
2005年の慶應大商学部の問題でした。
その問題は『難関大用語集解』にも抜粋してあるのです。
でも、『難関大用語集解』は単なる問題集ではありませんから、
その問題で出題されなかった、他の覚えるべき手工業品を、
あますところなく表で整理してあるのです。
ムダのない学習とはこういうものを言います。
やたら解説が長くて、いらない知識を太字にしてしまっているような、
某問題集とは違うのです。
分厚すぎる解説冊子なんて、ただの飾りです。
エライ人にはそれがわからんのです。
いや、エライ人じゃなくて、賢くない人、でした。

必要なものだけをすべて網羅しているということが、
いかに受験勉強で大切なことか、早く気づいてほしいものです。