すごくアタマの良い人たちがいます。
何でもかんでも覚えることができ、しかも、
膨大な情報をアタマの中だけで整理できてしまう人です。
その人たちときたら、教科書・参考書はもちろん、
辞書までも読み込んで、無尽蔵に知識をインプットできてしまいます。
そのうえ問題を解くときには、まぎらわしい用語に釣られることなく、
最適な解答をアウトプットできてしまうわけです。
そんな人ならどんな教材を使って学習しても大丈夫でしょう。
さて、提案したいのは、僕たち凡人の学習法です。
できるだけ少ない知識量で勝負するべきです。
情報量が多すぎると、僕たちの‘のうみちょ’では、
記憶できないだけでなく、整理がつかなくなってしまうからです。
どういうことかというと、余分な知識がありすぎると、
選択問題の正解以外の用語、すなわちダミー用語に、
悩まされることが多くなってしまうのです。
入試に出題される用語しか知らない人にとっては、
見知らぬダミー用語は、「オラ、知らね」で消去できるのです。
中途半端に知識があると、
「あー、そんな用語もあったなあ。何だったっけ?」
と、非常に悩まされるわけです。
受験日本史の初心者は、
受験で必要な情報量の大きさがわかっていないので、
「なんでもかんでも覚えていけばいーじゃん」
と気楽にかまえているわけです。
無鉄砲ってヤツですね。
しかし、ゴールまでの距離がわかっていないのは悲劇的です。
で、受験日本史に必要な情報が、
過不足なくぴったりつまった参考書は……、
僭越ながら自著以外で見たことはありません。
たいていは、意外と出題される情報が書かれていない一方で、
「どこが出題したんだ!?」と驚く情報が入っているんです。
通年授業の受講生や、derutoko.com 教材を使っている人は、
そのあたりに自信を持って専念してください。
確実に点差を付けられます。
効率よく学習してあまった時間を英語に回すことも必須ですよ!