大晦日から元旦にかけて、『上智CM』の校正をしました。
1700をゆうに超える小問を作ったので、
それを自分でも実際に解いてみたのです。
ちゃんと答えを手で書いていったので、
気分はフルマラソンを走った感じです。
「自分で作ったんだから解けて当然だろ!」
という声が聞こえてきそうですが、
そういう人は上智の過去問を解いていない証拠です。
むちゃくちゃ難しい年代問題はもちろん、
文化史の正誤問題の細かさも尋常ではありません。
一度解いた問題だからといって、
確実に正解できるわけではないのです。
しかも、オリジナル問題もそのレベルに合わせて作りましたから、
たとえ本人でも決して簡単ではないのです。
ところで、前回のエントリーはわかりにくかったでしょうか?
もう少し具体的に説明します。
たとえば、明治大のすべての学部の過去問を3年分解いたうえで、
2008年の明治大商学部入試に挑んだとします。
ちなみに、3年分というのはのべ19学部の問題という意味です。
それらの問題から、2008年の商学部では何問が出題されたかというと、
日本史の問題、全40問中、たったの5問なのです。
これを「結構出てるじゃん」と感じるなら文句はありませんが、
過去問やるのにすごい時間かけちゃってますよ?
1年分が制限時間60分で、
答え合わせをして間違ったところを確認して、
さらに暗記する時間などを含めると、
だいたい1年分に90分くらいかかるでしょうか。
それを19回やると1710分(28時間30分)かかります。
これ、1日4時間で1週間かかるってことです。
もっと効率の良い時間の使い方をするべきだと思いませんか?
「年明けのこの時期に過去問を解いている場合じゃない!」
という意味がわかると思います。
いや、もちろん、
「あと3年分やれば、全学部計10年分の過去問が終わるんです!」
ってことなら話は別です。
やり遂げる価値はあるかもしれません。
でも、今から最新の赤本を全学部解くなんて無駄すぎですよ。
過去問を解く意味は、この3つでしょう。
(1)どのレベルの知識まで学習する必要があるのかを知る。
(2)どういうタイプの問題が出題されているのかを知る。
(3)自分がやってきた学習で8割取れるかを随時確かめる。
厳しい言い方ですが、今この段階で、
(1)や(2)がわかっていなかったら終わりです。
英語・国語が完璧で、
1カ月間日本史だけに全力投球できるなら別ですが。
それにしたところで、
合格までの最短コースをたどれなければ無理でしょう。
最後に営業っぽくなってアレですが、
よろしかったら『MARCH学習院あるあるチェック』をどうぞ。
どこを重点的に復習すべきかを細かくアドバイスしています。