現在、ワセヨビ東京校で「早慶難関大の日本史」が行われていますが、
やはり厳しい講座だったようで、音を上げる人が出てきています。
西船校で一足先にそれを受講した方からメールをいただきました。
<Oさん>
こんにちは。早稲田予備校西船橋校でお世話になっておりますOです。早慶難関大日本史、大変な面もありましたが楽しかったです。解説を聞いていて、日本史は考えて解くものだ!とおっしゃる意味が良く分かりました。私は気を付けないと何でも暗記マシーンになるので、今回、講習に参加して良かったです。また、自分のノート覚えの中途半端なことを痛感しました。あの早慶の問題を解いてみると、アチーブメントテストが簡単なものに見えてきますよね…。範囲も決まっていますし…。かなり偉そうなことを言っています。すみません。言ったからには2学期の近現代も頑張らなくては!
すみません。今日は質問のメールでした。私は文化史を講習ではなく、DVD教材でやっているのですが、講習ではどのプリントまで進めたのでしょうか?結局は全部やるのだから気にする必要はないかもしれませんが、一応聞いておきたいです。よろしくお願い致します。
<石黒>
たぶんOさんは暗記が得意なタイプなんだと思います。
それはそれで他人から見ればうらやましい特性ですから、
否定はしません。
ただ、それだけでは高得点は出せないですよね?
逆に考えて解くという戦法を身につければ、
思わぬ問題も解くことができるのです。
それがわかって、かつ、楽しめたところはさすがだと思います。
2学期も楽しみにしています。
さて、文化史ですがだいたい中世までという感じです。
・仏教史2枚
・宗教別の歴史1枚
・美術史3枚(東山文化まで)
・教育史1枚
・文学芸能史2枚
です。
日東駒専レベルやMARCH学習院の一部の大学までなら、
考えずに知識の有無だけで即答できる問題が多いです。
ところが、早慶上智となると考えて解く問題が多くなってくるのです。
にもかかわらず、知識量で勝負しようとしている人は、
日本史を単なる用語暗記科目だと思っているか、
物事を深く考える習慣がないため考えて解くことができないか、
のどちらかです。
かわいそうなのは、考えて解くということを知らない先生に、
教わっている場合です。
「流れが大切」とか「理解が大切」と言いながらも、
実際に問題を解く時には、深く考えない先生はすごく多いです。
今までいろんな場面でそういう先生に遭遇してきました。
というわけで、早慶大向けの問題解説講座というのは、
生徒の反応を見ているとおもしろいです。
「なるほど、なるほど!」
「うんうん、俺もそうやって解いた!」
という表情の人がいる一方で、
ぽかーんと唖然としている人がいるのです。
もっとも悪いのは、解説を理解するのをあきらめている人たちです。
うなだれている人を見ると非常に心配になります。
基礎知識がなさすぎてちんぷんかんぷんか、
脳味噌の中の考える機能が発達していないか、
もしくは英語・国語で9割楽勝なのかのいずれかなのでしょう。
日本史でそれなりの得点を取る必要がある人は、
自分を客観視して、弱点を克服していきましょう。