超有名講師だったりすると、特定の出版社から、
何冊もの参考書をシリーズ化して出版できるのかもしれませんが、
当方はとてもそんなことはできません。
出版社からの依頼に応じて、その都度原稿を書くことがほとんどです。
逆に何のしばりもなく自分の思うとおりに作っているのが、
derutoko.com の通信販売教材というわけです。
しかし、そうしていると各教材の位置付け・関連性が、
わかりにくくなってしまいます。
これは困った問題です。
そして、まさにその点を突いた質問をいただきました。
<Kさん>
初めまして。夏期講習の早慶大日本史で先生の講座を取っています。たまたま時間上の都合で取ることになったのですが・・・難しいです!そしておもしろいです!!まずテキストが家に届いた時点で分からないものが多く絶望したのですが、授業でもこんな用語習ってないぞ、遣唐使そんな人いたのかよ・・・自分こんなんじゃどこも受からないぞって更に絶望したのですが、先生の授業展開は知らない事だらけでおもしろいです。基本もかなり抜けているような自分ですが、逆にその現実を知っておいて良かったです。明日で講座が終わってしまい、金銭的問題があり2学期以降先生の講座がとることが出来ません。また映像資料など欲しいのですが親を説き伏せることが叶いませんでした・・・(そんなに金出せないから、それで自分で出来るとこまでの大学に受かればいい・・・・・・と。)そこで先生の著作を購入しようと思ったのですが
・受験生が本当にほしかった問題集
・難関大用語集解
この2つの購入で迷っています。受験生が~の内容に更に補完したものが難関大~と考えていいのですか?
<石黒>
2つの本の関係は扱っている時代が違うため、
補完する関係にはありません。
『受験生が本当にほしかった問題集』は、
近現代バージョンしか存在しないのに対し、
『難関大用語集解』は前近代部分のみを扱った参考書なのです。
本気で早慶上智を狙う人には『読むだけ日本史』では足りないため、
それを補う教材がその2つの本という位置付けです。
与えられた環境の中で最大限の努力と工夫でがんばるのも、
それはそれで良い経験だと思います。
健闘を祈ります。
上記の内容とは何も関係ないのですが、
実はこのブログ、予備校の職員の方に結構読まれているようなんです。
このタームはワセヨビの稲毛海岸校と西船校で講義していますが、
ある女性スタッフから「読んでます」と言われて恐縮しました。
河合塾でも似たようなことがありました。
エレベーターにたまたま乗り合わせた某男性職員と、
こんな会話になったんです。
職員「(唐突に)先生、この間、ファースト見ました」
石黒「?…(0.7秒の沈黙)…絵が古くて見るに堪えなかったでしょう?」
職員「いや、そんなことないですよ。」
石黒「そうですか、それなら良かったです」
職員「SEEDは見てたんですけど、最近、ダブルオーを……」
石黒「あー、その辺はわからないんですけどね……」
大多数の読者を置き去りにしてしまったでしょうか。
はい、ガンダムの話です。
そして、こんな会話が突然成立するってことは、
このブログで知られちゃってるってことか……と気づいたわけです。
ちなみに、その後 derutoko.com の女子スタッフにこの話をしたら、
思いっきり引かれました。
「ファーストって言う言い方が嫌です」と。
「それだけで通じるって、どーいうことですか」とも。
あのね、そういう人は宇宙世紀に生き残れませんよ?
いつまでもオールドタイプでは粛正されちゃうんですよ?
受験だって旧式の学習法に留まっている人は、
宇宙のチリとして散っていくんですよ。
ガンダムで人生を学んだ人は、それを生かしましょうね。