夏期講習の感想をいただきました(2)

昨日に続いてもう一人藤沢の生徒からの感想を紹介します。

<Sさん>
こんばんは。河合塾藤沢現役館で通年授業を受講しているSと申します。今回の夏期講習では「総合日本史演習<発展>」と「早慶大日本史」を受講させていただきました。今回は石黒先生による問題の生解説が両講座とも聞けたのでとても刺激を受けました。というのも先輩方の実際の入試での得点を見せられ、「この点数でもダメなのかよ…」と幾度となくたたきのめされました。また「解答を導くまでのプロセス」を聞けたのが最大の収穫でした。「こんなの覚えない!推測していけば解けるでしょ!」「時期違いということで解答がでます。」何回このような言葉を聞いたことか…。勉強してる時以外でも家に帰る途中の電車の中や、眠りにつく前に石黒先生が「時期で解けるだろー!」と僕の頭の中でずっと叫んでいました…。今回の講習で吸い取ったもの(吸い取りがまだ甘いように見えていたらすみません…)も活かしこの夏で自分のレベルを何段階も上げたいと思います。夏風邪をこじらせた自分が言うのもなんですが(今日の授業中、鼻をかむ音が耳障りだったと思います。すみません…)健康に気をつけてこの夏をお過し下さい。長々しい文章でしたが最後までお読みいただいてありがとうございました。九月にまた先生の授業を受けることを楽しみにしながら頑張っていきたいと思います。それでは失礼します。

<石黒>
「解答を導くまでのプロセス」がわかってもらえたなら良かったです。
これから過去問を解く際に同じようにして解いてみてください。

あれほど正解を出すまでのプロセスにこだわるのは、
「暗記しておけばイイ」と短絡的に考える受験生が多いからです。
そういう考え方をする人は、暗記していたものだけしか解けないので、
難関大入試で高得点は出せなくて当然です。
消去法や合わせ技や推測などで解くことができないからです。
早慶に楽勝で受かる人は自分のことがよくわかっているので、
「これくらいなら無理なく暗記できる」とか、
「これ以上は覚えられない」など、
自分の脳味噌の容量もよくわかっています。
だからこそ覚えにくいものは、ゴロなどの工夫をして覚えるのです。
それに対して、自分のことをよくわかっていない人は、
まるで体育会系のノリで、
「気合いで覚えてやる!」
「完璧に覚えます!」なんてことを軽々しく言うわけです。
そしてやがて挫折する……。
何の工夫もせずに丸暗記なんて続くわけありませんよ。
用語集を全部暗記しようとする人たちは、まさにこのタイプです。

……と書いてから思いましたが、
イマドキ「気合いだ!」なんて言ってる体育会なんて、
存在しないのかもしれませんね。
もしかして、たとえが古すぎましたか?

というわけで、凡人受験生が、
難関大の日本史で高得点を取るための最良の学習法はこれです。

  自分の限界を見極めた上で、
  出題率に合わせ、理解して工夫して用語を習得する。

derutoko.com は正真正銘の出題データにもとづいて、
教材作製を行っています。
ちなみに、一問一答形式の教材は、
丸暗記派の短絡的な受験生を生みだしがちだと思いませんか?