糸割符制度についての早稲田の問題

河合塾南浦和現役館でいただいた質問にこんなのがありました。
2001年早稲田大(教育)の問題についてです。
まず、解いてみてください。

問 下線部分(編注:「糸割符制度の糸割符仲間」を指す)につき,当初その仲間に指定されていなかった都市をすべて選べ。
ア 堺  イ 江戸  ウ 長崎  エ 平戸  オ 京都

はい、大学受験では定番の問題です。
糸割符仲間が作られた都市については、
当初、堺・長崎・京都で認められ、
後に江戸・大坂の2都市も加わったことがポイントですね。
だからこそ『日本史でるとこ攻略法』に、
「さかなが今日のおさえだ」ってゴロがあるんです。

さて、U君からの質問はこれでした。
「当初なので、イの江戸だけではないんですか?」
たぶんU君はこう考えたんでしょうね。
当初指定されてない都市=後から指定された都市だと……。
だから、江戸・大坂を考えて、選択肢にある江戸を選べばいい、と。
しかし、それは素直ではありません。
勝手な解釈でしょう。
問われているのは、あくまでも
「当初指定されなかった都市」ですから。
平戸は当初指定されたのですか?
いいえ、違いますよね?
だから正解は、イ(江戸)とエ(平戸)となるわけです。

ちなみに、早稲田において「すべて選べ」って問われたら……
ごにょごにょ。

詳しくは冬期講習の早慶大向けの講座でお話しします。