近現代って、方向感覚が必要?

こんにちは。でるとこブログ管理人です。
昨日、近現代へのギアチェンジのお話がありましたが、
近世以前との違いをどうやったらわかっていただけるかなぁ
と思いめぐらせています。
2学期に入ると近現代デビューをする人が出てきますが、
管理人もその一人でした。
複雑にからみあっているたくさんのできごとについて、
そのつながりを理解するのが、楽しくなってくるんですね。
その感覚をどう説明したらいいのかと思ったのですが、
道を覚える時に例えるといいかもしれません。

初めての土地だと、どこに何があるのか
右も左もわかりませんよね。
でも自分のお家の近くとか学校の近くだったら、
そこの角を曲がったら友達の家があるとか、
もう一本隣の通りにコンビニがあるとか、
今自分のいる位置を高い視点から見下ろして把握できるはずです。
自分の知っている建物やお店について、
それぞれの相対的な位置を把握しているからこそ、
「2つ先の角を右に曲がって○○通りに出て、少し歩いたところの左手が目的地だ」
というふうに認識できるんです。

近現代もそれに似ています。
「政治通り」「外交通り」「経済通り」
という3つの道が平行に並んでいると想像してください。
それぞれの通りには、
いろんなできごとが年代順に並んでいます。
その中の1つの道だけを、
直進しながら説明できるだけではだめなんです。
外交通りを左に曲がって政治通りに出ると、
このあたりにはあれがあったなぁ、
というように、高い視点から捉えて思い出すんです。
それは単純に、それぞれのできごとの年代を覚えているから
答えられるのではありません。
その時の政策など、歴史の根本をしっかり理解していれば、
必然的に見えてくることです。
「右も左もわからないから、とにかくできごととその年代を丸暗記しとこう!同じ年代をつなげればいいんでしょ?」
なんて作戦では、
膨大な量の近現代の情報を吸収しきれないだけでなく、
根本的に理解をしたことにはならないので、
ちょっと手のこんだ正誤問題になると、
とたんに太刀打ちできなくなってしまいます。

そういう意味では、方向感覚が弱い人、
一度来た道でも右と左が入れ替わると戻れなくなっちゃう人は、
ちょっと注意が必要かもしれませんね。
夏休みのうちに、何かしらの形で
近現代に触れておくことをオススメします。
手前味噌ではありますが、『でる日講義−つながる近現代−』は、
生の授業よりも「ムダなく」「濃密な」講義が展開されています。
かなり深いところまでしゃべっているので、
しっかり取り組めば、2学期以降の
‘近現代下剋上組’に仲間入りできるはずです。
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