「早大日本史の検証」の質問

3月4日にワセヨビで、
「早大日本史の検証」という無料講座が行われました。
その映像の一部がでるとこサイトで配信されていますが、
生授業を受講したO君から質問が届いていました。
ご紹介します。

<Oさん>
こんにちは。
今日は早稲田予備校東京本校での「早大日本史の検証」お疲れ様でした。

まず配られたプリントで質問なのですが、時間の都合上でしょうか
問題プリント07年社学の最後の問題の説明が無かった気がします。
もし既にその授業の中でなさっていたら申し訳ありません。

問10(解答速報で調べたら「ホ」でしたが解答のポイントを知っておきたいので。)
下線(3)に関連し、第二次世界大戦までの天皇の軍政における立場の記述として適当でないものはどれか。
イの後半は、主に満州”事変”の例からで○、
ロは上原勇作の帷幄上奏の例で○、
ハはこのような場合は「天皇臨席」、というのをどこかで聞いた気がして○(曖昧ですいません)、
ニは「・・・首相から聖断を乞われ・・・」がよくわからないので保留、でも後半は玉音放送の天皇直々の発表という例からも○に出来そう、
ホは「・・・天皇統治の解体を骨子・・・」がのちの東久邇宮稔彦の政策を考えると矛盾していると思い、×。
あくまでメインは”無条件降伏”だったと思うので。でもこのことで日本が降伏を受け入れるか否か国内で色々ともめていたこともあるから判断に迷うなあと思いました。
よろしくお願いします。

<石黒>
まさに、時間切れでした。
そして、問10の解き方についてはポイントがずれています。
ポツダム宣言には天皇をどうするかは何も書かれていませんでした。
だからこそ、「国体護持」の一条件だけをつけて、
ポツダム宣言受諾を決定したのです。
これはアメリカ側が‘逃げ道’を残したとも言えることです。
このことは通常授業でも、でるとこプラスでも両方で話したことです。
それ故、問10を説明する時間があったら、
「ノート覚えをするのは当然で、授業内容をどれだけ理解できるかが勝負になります。」
と話す予定でした。
O君はその辺りを克服しないと、来年の勝利は難しいと思います。