ハリスの姓名を答えなさい

2000年の青山学院大学経済学部でこんな問題が出されていました。
K君からの質問メールを紹介します。

<Kさん>
この間、青学の経済学部00年の過去問をやってたら、穴埋めで「1856年(安政3年)に○○が初代駐日領事として下田に…」っていうのがあって、自分は当然ハリスだと思って書こうとしたんですが、注意書きに「人名は姓名で」とありました。答えはダウンゼント(センド)ハリスなんですが、外人の姓名はどこまで拾ってった方が良いのでしょうか?

<石黒>
あの問題では人名がハリスしか問われていないため、
本当にハリスの姓名を書く必要がありました。
しかし、一般の入試問題では、
外国人の姓名を答えさせることはめったにありません。
教科書や用語集の表現で十分です。
ほとんどの教科書では「ハリス」としか書かれていません。
用語集ではハリスは「ハリス T.Harris」としか書かれていません。
ちなみに確かに赤本では、
なぜか「ダウンゼント」という解答になっていましたが、
綴りが「Townsend Harris」なので、
どう考えても「ダウン」とは読めないでしょう。
「タウンセンド」が正しいです。

もしかして赤本教の信者がいるかもしれないのであえて言いますが、
かの国史大辞典も「タウンセンド」となっています。
ご安心ください。

というわけで、青学の問題も異常でしたが、
赤本の解答も、うのみにできなかったわけです。
とんだオチがつきましたね。