2008年の立教大の問題から

鏡を見るたびに右目が真っ赤になっているのを見て、
非常にへこんでいます。
目を開けてちゃいけないんじゃないか……って思ってしまうのです。
悪いことにこの時期は花粉症で目がかゆくなるんですよ。
ジョギングですら1カ月も禁止されているくらいなので、
目をこすっていいわけありません。
でもかゆい……。

そんなこんなで精神的に鬱になりながらも、
次から次へとデータ入力をしています。
しかも一方で、『きたえる論述』の教材作成も進めています。
今年はなんとしても慶應経済に対応できるようにと、
過去の出題データを整理して、予想問題を作ろうとしています。
詳細は明日かあさってにもはっきりしますので、
このブログをチェックしてください。
今年は通信添削コースと自己採点コースを設ける予定なのです。

さて、今日は入力していて気になった問題を紹介します。
2008年立教大(コミュニティ福祉・観光・経済)の問題です。
解いてみてください。
例によって解答・解説はまた今度。

 日本文学のなかに,「日記文学」と呼ばれるジャンルがある。国司交替時の旅日記を仮名文字で記した『( イ )』から始まったとされており,その後,女流日記として花開いた。特徴は,日々の出来事をその日のうちに書き記す日次記と違って,過去の体験を回想しつつ,ある程度の脚色を施しながら書き記していることである。
 たとえば,10世紀後半に藤原道綱の母が自らの半生を回想した『( ロ )』には,1)[藤原兼家]との夫婦仲に苦悶する自身の姿が,近代の私小説を連想させるタッチで書き留められている。彼女の姪にあたる2)[菅原]孝標の女が著した『( ハ )』は,自らの一生を,物語の世界に没頭するあまり現実や仏法の世界をおろそかにしたため,老いて孤独の身に至ったものとして描いている。
 この頃の作品には,敦道親王との恋愛模様を,二人で交わした贈答歌を軸に回想する形でつづった『< あ >日記』もある。さらに3)[一条天皇]の中宮に仕え,同僚の女房への鋭い批判を交えながら,宮廷の日常を自身の感慨とともに書き記した『< い >日記』も,日記文学の重要な作品である。
(編注:[]で囲った部分に下線が施されています)

A.文中の空所( イ )~( ハ )それぞれにあてはまる適当な語句をしるせ。

B.文中の空所< あ >~< い >にあてはまる適当な語句を,それぞれ対応する次のa~dから1つずつ選び,その記号をマークせよ。
 あ a.和泉式部 b.小野小町 c.清少納言 d.紫式部
 い a.和泉式部 b.小野小町 c.清少納言 d.紫式部

C.文中の下線部1)~3)にそれぞれ対応する次の問1~3に答えよ。解答はそれぞれに与えられたa~dから1つずつ選び,その記号をマークせよ。
1.この人物の兄で,お互いに摂政の地位を争ったのはどれか。
 a.藤原兼実  b.藤原兼通  c.藤原定家  d.藤原隆家
2.この家とならんで紀伝道を教える文章博士を輩出したのはどれか。
 a.安倍氏   b.大江氏   c.賀茂氏   d.紀氏
3.この天皇の在位中,郡司や百姓らから悪政・非行を列挙する解文を出され,罷免された国司はどれか。
 a.藤原純友  b.藤原陳忠  c.藤原秀郷  d.藤原元命