浪人するにあたって、忍耐強くがんばることを誓う人が大勢います。
でも、どこかはき違えている人も目立ちますね。
堪え忍ぶことが美徳に見えてしまって、
合理的に勉強しようとする努力をしていないのです。
カッコだけでは成績は伸びないことに気づくべきです。
考えることをしないのは‘逃げ’てるだけのことで、
忍耐どころか、むしろ逆にすごいラクな道を歩んでいるんですよ。
そうした人たちに欠落しているのは、ひとえに「謙虚さ」でしょう。
そこで、今日は、
「これほど謙虚な人はめずらしい!」というメールを紹介します。
<Kさん>
写メールの添付の仕方がわからず、あまり質問にも行かなかったので顔が浮かばないかもしれませんが、河合藤沢での通年授業やSPSの冬期講習、きたえる論述などを受講していました。今日で合格発表が出揃ったので報告させてください!!慶應法・経済・商、早稲田政経・商・社学、明治法、立教経済と8校受験したのですが、おかげさまで全て合格することが出来ました!!第一志望の慶應法以外あまり厳密に自己採点していないのですが、3問ミスで94%という結果で、易化傾向だったとはいえ大きなアドバンテージになったと思います。明治法に至っては特待で合格することが出来ました。さすがに全勝するとは予想しませんでしたが、改めて石黒先生の綿密に練られた授業やノートの効果を実感できる結果になったと思います。1年間お世話になりました。お体に気をつけてこれからも頑張って下さい!!
<石黒>
合格おめでとうございます!
全勝とはすばらしい結果でしたね。
「きたえる論述」を受講してくださっていたので、
早稲田政経の結果も気になっていました。
ぜひともお顔を拝見して納得したいと思いますので、
携帯からで結構ですので、
こちらのアドレス宛に写メールをお送りいただけませんか?
これはほんとに非常に強いお願いです。
それから、慶應法の3問ミスというのも驚きました。
今後の参考のためにも、他の大学・学部の問題も
できるだけで結構ですので採点していただけるとうれしいです。
偉人として、これからの受験生のためにご協力お願いします。
<Kさん>
返事が遅れて申し訳ありません!!この写真で判別する分に問題ないでしょうか…??授業では制服を着てる事が多かった気がします。改めて自己採点してみました。配点が不明なため、問題数のみでの割合になり恐縮ですが、立教経済98%早稲田政経84%・商83%・社学90%慶應法94%・経済86%・商93%という結果でした。論述は除いてあります。明治法は回答速報が見付からず採点できませんでした。申し訳ありません。全体として8割は割らなかったものの、恐らく石黒先生が今まで見てきた偉人とは程遠い正解率かもしれません。「本当の難問」以外にも落としてしまった問題も多くあります。慶應経済や早稲田商は正解率が下がる結果となってしまいましたが、後悔するようなケアレスミスではなく、自分の実力を出しきった結果だと思っています。しかし、習得率の低い自分でも8~9割の得点を叩き出す実力をつけてくれる石黒先生の授業や、それらを完全に習得し、落とさない今までの偉人さんには頭が上がりません!!お忙しい中、長文失礼しました。本当に1年間ありがとうございました!!
<石黒>
写メールありがとうございます、ようやくわかりました。
講習でSPSにも来てくださっていましたね。
僕にとってはすべてが一致して
「あれがK君だったのか!」と驚いています。
というのも、授業中や質問に来る時の様子、
またその時は一致してませんでしたが
メールや「きたえる論述」のやりとりなどでは
一見弱気な感じだったので、けっこう心配していたんです。
この結果は、そうした謙虚さが生んだものなのでしょう。
僕がよくブログで紹介して叱咤している
‘勘違い受験生’とは真逆の珍しいタイプで、
その姿勢はすばらしいことです。
河合の授業だけではまずいと思って、
わざわざ別の予備校に講習を受けに来てくれたのも、
そうした姿勢の表れだったんですね。
そして正答率も教えてくださり、ありがとうございます。
早慶において平気でいくつも9割超えしているのには、
舌を巻くばかりです。
「偉人さんには頭が上がりません」と言いますが、
私立最難関の早稲田政経に受かったわけですから、
誰でもなくあなたが偉人ですよ。
受かってもなお謙虚なところは、
笑っては失礼かもしれないですがおもしろいです。
K君のそうした性質は、
これから大きな財産となるでしょうが、
時には自信を持つことがあってもいいと思いますよ。
とくに相手の人に
信頼感を与えなければいけない職業に就いたときには、
小さなかけらであっても
その信頼できるところが見えないといけません。
95%までは謙虚な姿勢でいいのですが、
5%は自信を持ち、かつそれを周囲に見せていいのです。
決して謙虚さが悪いと言っているのではありません。
それは今後、K君の取り柄となるでしょうから、
時には自信も必要だということを頭に留めておくと良いと思います。
<Kさん>
お忙しいところ丁寧な返信、ありがとうございます!!他の予備校で受講させて頂いていた理由は、自分の内容理解がどれ程のレベルの問題まで対応出来るか、知識をどれ程解答のために動員出来るかを把握したかった、というところが大きいです。河合での問題演習の講座が少ないことは通常授業で承っていましたし、「難易度が高いが解答可能な問題」が必ずしも含まれているわけではない赤本の正解率で自分の実力の尺度としていいか不安があったためです。そのため、早稲田予備校での早慶大向けの冬期講習など、石黒先生が選んだ問題をやってみたかったんです。実際、自分の正解率と偉人さんの正解率を比較することで自分の位置を把握することが出来る、とても有意義な授業とすることが出来たと思います。
ほんっとに、誰でもなく彼こそが偉人です。
授業中の様子や、授業後の質問では、
どこか自信なさげな雰囲気が強くて、
正直なところ、わかってるのかな? 大丈夫かな?
と思ったこともしばしばでした。
ところが、実際は外見とはうらはらに、しっかりわかっていたし、
相当な結果を出すことができたわけです。
結果が明確に現れる大学受験というのは、
こんなところにもおもしろみがあると思っています。
K君にはこれを機に、
「自分に自信を持っていいいんだ!」と感じてほしいものです。
今年の受講生の中では、文句なくトップクラスの人だったのですから。