先日からお知らせしている新刊『マンガ 幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)は、24日(金)ごろから、都内の書店より順次並び始めるそうです。ぜひお手にとっていただければと思います。
本書の企画をいただいたのは、去年の夏でした。幕末の思想という難しい題材でしたが、新書版のマンガというおもしろい形だったので、つい乗ってしまいました。
しかし準備に取りかかるやいなや、複雑に絡み合う幕末のできごとを、「論争」という抽象的な切り口でどう扱うか、暗礁に乗り上げてしまいました。歴史オタクのベテラン編集者と、多くのマンガ本を手がけている若手編集者のお二方のお力を借りながら、さまざまな資料を読みあさって勉強し、徐々に原稿を書き始めるにいたりました。執筆を進める中でも、「話が込み入っていて難しすぎはしないだろうか」「本当におもしろいのだろうか」と悩み、スタッフに何度も原稿を読ませてはうざがられ、編集者の方に読んでいただき「おもしろいです!」と言われても、お世辞ではないかとイマイチ納得できず……という始末でした。
執筆秘話、また明日に続きます。