去年の入試問題を解く意味

今日は過去問を解いている人に水を差す話です。
不快に感じることがあったらごめんなさい。
というか、ようやく赤本にとりかかり出した、なんて人は、
読むべきじゃないかもしれません。
がっかりしますから。

『MARCH学習院あるあるチェック』の原稿は、
昨年度版に修正を加えながら書き進めていきました。
その際に、新たに入力された2007年度入試の出題データを、
よーく吟味するわけです。
そして、2007年度入試で出題されたものの多くを、
テキストから削除していくわけです。
なぜかというと、同じ問題が今度の入試でも出題されることは、
非常に少ないからです。
ほとんどの用語は連年では出題されません。
それに対して、ン年前に出されて、
そろそろまた出そうだというものを加えていくわけです。
くり返し出題されるサイクルは用語によって違いますから、
その取捨選択は非常に難しいです。
大学によっては反復出題率が低い場合もありますから、
その場合は出題を予想するのはもっと難しくなります。

ちなみに昨年度テキストを逐一チェックした結果、
案の定、立教大が一番あたっていました。
ありがたい大学です。
僕が予想していることが知られなければいいのですが……。

で、この話の結論は何かっていうと、
2007年度入試の過去問を解くことに、どんな意味があるんでしょうね?
ってことです。
「今度の入試で出題されない用語を知る」って意味ですか、
それって、受験生としてはうれしくない話ですよね?
最近の赤本は掲載年数がすごく少なくなっていますから、
3年分のうち、意味のない年度が1年分入っているってのは、
なんだかなあ……と思いませんか?

あ、また赤本の出版社に喧嘩を売ってしまいました?
derutoko.comでは、本気で出題データを分析して
本当に意味のある教材を提供していきたいと思っています。

それにしてもスタッフが足りません。
パソコンができて、細かい作業をいとわない人、いませんか?
要求水準が高すぎるのかもしれませんね。