『日本史事始』の感想をいただきました!

早稲田予備校に通っているにもかかわらず、『日本史事始』を買ってくださったOさんからのメールを、一部紹介します。

<Oさん>
『日本史事始』の出来には、とても満足しています。ちなみに僕は初回アチーブメントテストの対策のために、今年の演習編テキストで既に中世終わりの40題まで解いてしまいましたが、それでも間違えた問題や、『日本史事始』のパワーアップした解説を読んでさらに知識を吸収していこうと思います。
さて、感想ですが…まず、表紙がかっこよいですね。シンプルに大きく「一、」と書かれた表紙を見るだけでやる気が湧いて来ます。その「、」は余韻のようで、そこには先生何かしらの思いが込められているのかな、等と勝手に解釈したりしています。そうだ、「一だけど、これは通過点に過ぎないんだよ」、これをステップにして上のレベルへ、或いは以降の時代すなわち近現代史へ、という意味で「、」を付けたというのが現時点での僕自身の読みですが…。そういえばその通過点の意での「、」は芸能人の藤岡弘、と同じことですね(苦笑)。どうでもいいことですが…あ、ご存じなかったら申し訳ありません。
ちなみにさきほど述べた通り、僕は早稲田予備校生なので演習編のテキストを持っていますが、今回の『日本史事始』創刊によってそれまでの解説が大幅にパワーアップしたのと、“事始雑記”というコラム的なものに、僕が授業で聞き取れず或いは授業の内容よりさらに掘り下げて詳しく聞いてみようと思いつつも、つい質問し忘れてしまったことに言及があったり等ということで、演習編と問題が同じだから後悔…は無く、寧ろ買って良かったなと思っています。ところで言及というのは、特にP14の辺りなどです。ゴロが載っているのも嬉しいですね。かくいう僕はゴロや替え歌を思いつくのが苦手なので。
また、その上、無駄な余白が無いようページの使い方が合理的で、地球に優しい構成になっているなあ、と思いました。“事始雑記”もいわゆるコーヒーブレイクのようで(それでも単なる雑談に終始せずで)、つまり問題解きながら→疲れてきた時にはこれを読んで回復だ?という、いわばインターバル的な構成も素晴らしいです。ブログからの抜粋も、赤本(過去問は何年やるか)のことといい、多くの受験生が気になる質問で何度読んでもタメになります。
以上のことが相俟ってか、この問題集には“石黒先生らしさ”がにじみ出ているなと実感しました。
これからもユーザーライクな設計且つ受験に特化した素晴らしい教材作りを続けて下さいね。これからのご活躍をお祈りしています。

<石黒>
さっそく感想をいただきありがとうございました。しかし表紙の「一、」について、いろいろ推察してくれたようですが、とくに答えはありません。しかし、読点を提案したスタッフは「絶対必要」と主張していました。「事始雑記」に共感してくれたのは、非常にうれしく思います。僕もあのコーナーはなかなか気に入っています。

<Oさん>
本当にこのような素晴らしい問題集をありがとうございました!旧国名チェックも良いですね。演習編テキストを配布される早稲田予備校生でもこれを買っても全然損は無いと思いますよ。繁華街のきらびやかなネオンや、雑誌やTVによる巷にありふれ且つ過剰で執拗な宣伝(CM)が嫌いな僕が言うくらいですから(笑)。日本史選択者なら『日本史事始』は誰もが買うべき問題集で、最初の一冊目として解いておくべきものだと僕は考えています。また表紙の「一、」の表す通り『事始雑記』には、そこから「一、」をステップにして二やそれ以上のレベルに進むために必要な“格言”が所々にちりばめられているので、(自分含め)受験生は飛ばし読みせずに、しっかりと熟読しておくべきでしょう。

「事始雑記」というコーナーは、問題集の中に43個も入っているのですが、今回はそのラインナップを紹介します。


●ゴロあわせバージョンアップ
交易の存在を示す黒曜石の産地
四書五経
藤原北家の台頭
駆込寺
院政期の絵巻物
地方で儒学を講義した禅僧
江戸時代の関所
四木三草
宣教師とその国名
外国船対策法令

●受験生からの質問
板付遺跡と菜畑遺跡
『後漢書』と『三国志』の成立時期
漢字の正しい表記
干支
解答の表記法
系図は覚えるべきか
模試の結果をきちんと分析しよう(1)(2)
官物と年貢
関東御領と関東進止所領
藤原頼経の将軍就任の時期
一問一答集の落とし穴
相模国大友郷の史料(1)(2)
問題集中心の勉強法
貿易の輸出入品
何年分の過去問を解くべきか
赤本の正しい使い方
一国一城令と武家諸法度
貨幣改鋳と異学の禁
西廻り航路はどこまでか
東大寺大仏殿
過去問に出てきた難しい用語
石田梅岩と太宰春台の時代
八橋蒔絵硯箱

●旧国名チェック
九州
四国
中国地方
近畿
中部
北陸
関東
東北