山登りの記録−2011夏

北アルプスから帰って1ヵ月近く経ってしまいましたが、ようやく山登りの記録をすべてFacebookにアップしました。完全に仕事を離れた1週間、いろいろなことを考えることができました。やっぱり自然に帰ることは大切ですね。そして、ふり返って書きおこすことで実際の山行と二度楽しめました。

Facebookアカウントを持っていれば誰でも見られます。
山登りの記録−2011夏

だいぶ長い上に僕の個人的な記録でもあるので、ブログへの掲載はためらったのですが、クライマックスの剱岳は本当に感動したので、さわりだけ紹介したいと思います。

【8月28日(日)】晴れ 剣山荘~剱岳(往復)~室堂

3時半におそるおそる登り始めた。僕より先に宿を出た人がわずかにいたが、すでに姿は見えず、逆に後から登り出した人は暗すぎて引き返したようだった。誰かをあてにせずに、暗闇の中の道しるべを確認しながら登るのは緊張した。人の踏み跡がはっきりしないところでは、「ここで迷ったらしゃれにならないぞ」とハラハラさせられた。稜線に出ると富山市の街の光が見えた。誰もいない星空の下、ただひとり稜線を歩いていることにえもしれぬ感情が湧いてきて、じんわりした。空には天の川がはっきり見え、オリオン座が傾いていた。

4時半をすぎると明るくなりはじめ、そろそろハードになると思うと身震いした。飴やチョコレートを口に入れながら進むと、朝焼けの中、双耳峰(そうじほう)の鹿島槍が見えた。

(中略)
後ろの方で若者グループの声がした。日の出だった。歩くのに夢中で気づかなかったのだ。あわててカメラを取り出し撮影した。太陽が昇りきった後も、ガスがかかって幻想的な情景がつづき、つい足を止めて何度もシャッターを切った。ひとり感慨にふけっていると、若者グループがあっさり抜き去っていった。

(中略)
社(やしろ)の屋根のシルエットが見えた。頂上だ!

頂上ではさっきの若者たちが写真を撮りあっていた。さっそく便乗して撮ってもらった。

剱岳は、何年も前から「いつか登りたい」と思っていた山で、2年前に映画『点の記』を見てからは、さらにその思いを強くしていた。パソコンの壁紙を剱岳にしていたこともあった。そして去年は唐松岳に登り、真正面に見える剱岳に思いをはせていたのだ。だから感慨はひとしおだった。

(中略)
急に人が増えてきて、下山時の混み具合が心配になってきた。あわてて降り始めると、剱岳最大の難所「カニのヨコバイ」にさしかかった。ここは岩にしがみつきながら降り、さらに鎖を伝って横に歩かなければならないところで、足を踏み外せば確実に死ぬ。(後略)

※山頂で一緒になったAさんが撮ってくださり、帰宅後にメールで送ってもらった写真です。