夏期講習についての質問とお答えをまとめて紹介します。
<Sさん>
夏期講習の件についてなんですが、やはりテーマ、文化史のほうが重要なのでしょうか?東京に二週間いるのは、費用がかかってしまうので、やはり早慶日本史かテーマ史のどちらかを受講することになるのではないかと思います。決定次第、連絡します。
もうひとつ質問があるのですが、早慶上智に受かっていく人たちは夏までに全時代を一通りやるものなのでしょうか?今年、慶応にいった先輩はそれを奨めてくれたのですが…。でるとこ日本史、今日注文しました!着いたらすぐにやります(^O^)
<石黒>
僕の授業を一度も受けたことがない人には、夏期講習ではテーマ別日本史や日本文化史の方をお勧めします。基礎的なことから応用的なことまで、流れをたどりながら講義するからです。ただし早慶クラスを狙うなら、早慶難関大の日本史で難問をどういう道筋で正解するのか、問題の何割くらいまで正解するべきかを実感するといいんです。S君の場合、文化史は『でる日講義』があるので、夏期講習を取る必要はありません。それと、早稲田予備校の東京校のテーマ別日本史は、締切になる可能性があるので気をつけてください。そして、夏までに全時代をやるべきかという質問ですが、古代~近世を完璧に仕上げる一方で、近現代をおおざっぱにやるといいです。その上で2学期のレギュラー授業で近現代の講義を聴いて、今度は完璧に仕上げるというわけです。近現代は複雑なので、二度塗りが必要なんです。
って返信をしたのですが、気づいた時には、ワセヨビの東京校は、「テーマ別日本史」も「早慶難関大の日本史」も締め切っていました。すみません……。
<S.P.S生さん>
前回、早慶を目指すなら、早慶向けの講座を取るべきだとおっしゃってたので早稲田予備校と河合のを調べたんですが、どちらかの方が良いってことはありますか?やっぱり、先生自身でテキスト作ってる早稲田予備校のほうがいいんでしょうか?でも、早稲田予備校のHP見てももう締め切りらしく取るなら、河合でとろうかそれとも、spsで2個取ってるからそれと、1学期の復習だけをひたすらやろうか悩んでます・・。
<石黒>
もちろん自分で作っているテキストには自信を持っています。ただし、高田馬場は締め切っているので西船しかありませんね。ちなみに、去年はS.P.Sでも早慶向けの講座はありましたし、一昨年なら通年で史料・文化を扱うオプションの講座もありました。年々S.P.Sの生徒は厳しい環境になっています。そのハンデをいろんな方法で乗り越えてください。
<Tさん>
全統記述模試の日本史の自己採点をした結果…悲惨でした。早慶大志望なのに5割弱でした。「石黒先生の授業を受けているのだから7、8割はいくだろう」と余裕でいました。庚午年籍を庚寅年籍と間違えてしまいました…自分の勉強の仕方がいかに甘かったかを痛感させられました。
さて、本題ですが夏期講習の石黒先生の総合日本史演習発展は取れたのですが、日本史集中講義(近現代)は抽選漏れしてしまいました。どうすれば良いのでしょう??? 7月下旬に出る教材を買うべきでしょうか?それとも、他の先生の授業を取るべきでしょうか? 長々とした文章でご免なさい。
<石黒>
全体の点数よりも肝心なのは、既習範囲である大問1~3です。ほとんどが簡単な問題で、早慶大クラスを狙っているなら、「東歌」と摂関家の収入の正誤問題以外は全問正解すべきでした。そして、夏期講習の近現代の講座については、5月31日付のブログにも書いたとおりです。読んでみてください。
『でる日講義−つながる近現代−』のお値段ですが、講義時間は、文化史よりも長い900分くらいになりそうですが、2万円台後半に収まるのではないか……という感じです。
某大手予備校でサテラインを担当なさっている数学の先生に、この話をしたら、「自腹で撮ってるの!? それはキツイでしょう。」と言われました。うーん、あきれられていたのかもしれません。