いい問題はありませんか?

早稲田予備校のみなさんは、
また月1回の校内模試が近づいているわけですが、
準備は万端でしょうか?
範囲は鎌倉時代の執権政治までとなっていますが、
こんな質問が来ました。

<Mさん>
11番ページの北条コーナーの所なんですが「早稲田出るよ」って言った所が多くて気になります。問題をできるだけ多くこなしたいんですが演習編のテキスト以外に何がいいでしょうか?

<石黒>
うーん、確かに問題もやった方がいいのですが、
そこは何よりも復元です。
荘園のところとかは、どういうふうに問われるのかわかりにくいのと、
そもそも理解するのが難しいので、問題を紹介したのですが、
それ以外のところは基本的には、
・演習編テキストの問題(僕が解説を書いています)
・校内模試(僕が問題・解説を作っています)
・講習のテキストの問題
・過去問
で勝負しましょう。「理解して復元」が基本です。

こんな感じで、どの問題をやるといいのかは、受験生の悩みです。
売れてる問題集がいいかというと、そうでもありません。
・出版社が独自に問題を作ってしまっている。
・解説がないのは論外。
・入試の出題率を無視した、ピンぼけ解説。
という問題集も多いからです。
そんなわけで、よく「いい問題集はありませんか」と聞かれるんですが、
ベストなものはありません。
近現代だったら『受験生が本当にほしかった問題集』をお勧めしますが、
古代~近世の問題集はまだ作っていないのです。
そういう意味では、ワセヨビの人は「演習編テキスト」がベストです。
ワセヨビ以外のみなさん、ごめんなさい。

そして、だいぶ前になりますが、
藤沢のY君からこんな質問が来ていました。

<Yさん>
僕はお金がないのでどこでも史料問題を買うことが出来ません(泣)何かどこでも史料問題を使わずに勉強するいい方法ありませんか?

<石黒>
1.何かしらの史料問題集をやり、問題となっているところ以外も
入試では出されているので、それを自分で推測して覚えるようにする。
2.口語訳つきの史料集を使い、
いたるところにチェックペンをかけて覚える。
どちらにしても、出題データがない中でやるわけなので、
やりすぎるくらい多めにチェックする必要があります。

史料問題についても、
ワセヨビで「でるとこ日本史プラス」という単科講座を取っている人は、
そのテキストこそが、ベストな史料問題集です。
いろんな大学で過去に出題された、
穴埋め単語、意味聞き単語にチェックがかかっていますから。
市販の問題集では、その一部しか問われていません。
その落とし穴にはまらぬように気をつけてください。