模試を受けた人からのメール

昨日、模試についてのエントリーを書きましたが、ちょうど、その模試を受けた2人からメールが来ました。紹介します。

<Sさん>
こんばんわ。 河合塾藤沢現役館でレギュラーを受講しているSと言います。今日河合で模試がありもちろん日本史も受験しました。先生の40面ノートのおかげでかなりの問題数をスラスラ解くことが出来ましたが途中つっかえてしまいました。「文化史」です。 今回は古代中世の和歌集だったんですけど…、ひどすぎました。仏教関連のほうが苦手なのに和歌の問題でここまで詰まるとは思わず正直かなり落ち込みました。やっぱり文化史攻略なくして難関私大合格はありあえないとつくづく思い知らされました。そこでやはり文化史対策として先生の教材が一番かなと思い今日サイトを見ていました。でる日講義を買うか、聴くだけ日本史を買うか、悩んでいます。このふたつは主にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?河合なので文化史は先生の授業が受けられずちょっとヤバイかなと思っています…。お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。
追伸。
先週の木曜の授業は延長お疲れ様でした。生徒のために1時間半も平気で延長して講義してくださる先生の姿に感動しました。お体に気をつけて頑張ってください!

<石黒>
この段階で文化史がまずいと気づいただけよかったと考えてください。河合塾生の場合は、文化史を僕が担当することはありませんので、必ず何かしらで補わなければなりません。

さて、「聴くだけ」と「でる日」の違いですが、「聴くだけ日本史」はあくまでも文化史の学習をしたうえで、一問一答の問題として使うもので、それ自体が講義ではありません。文化史そのものの学習は、「でる日講義」の映像で受講した方がいいと思います。そのうえで「聴くだけ日本史」をやると万全というわけです。

> 生徒のために1時間半も平気で延長して講義してくださる先生の姿に感動しました。
いやいや、とんでもありません。ただ、あんなに延長しないといけないほど、河合塾の通年授業の時間数は少ないのだと理解してください。

<S.P.S生さん>
凄い人の例はいつも早稲田予備校や河合塾の人ばかりですが、spsからでた凄い人はいないんですか?あと、spsって夏期講習で近代をやる講座と早慶大日本史などがないことについて質問なのですが、前者は××中継で流れを、演習を先生の「受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史」って感じで大丈夫でしょうか? それとも、××中継でなく読むだけ日本史(2)を読んだ方がよいでしょうか? 後者についてはspsで日本史2講座とも取ってるんですがそれで大丈夫でしょうか?すいません、あとひとつ。spsの校内テスト70点(実際は「安東」が字が汚くて「安束」って読まれたらしくて×になって68点なんですが)でした・・。 今日の河合の全統は86点でした。正直これはどうなんでしょうか・・?回答待ってます。

<石黒>
S.P.Sですごい人はいますよ。でるとこサイトの「遺言」ページにある「谷口君」ですよ。ほかにも早慶に受かった人はいますが、いかんせん、総人数が少ないため、目立たないのと、なぜか合格した後、報告してくれて、かつアドバイスを書いてくれる人が少ないのです。

次に近現代についてですが、××中継というのは、出題率に従って書かれている参考書ではありません。だから、読んでもかまいませんが、そこで赤字になってるものが大切だと考えると、大間違いです。予算に余裕があるなら、7月後半発売予定の近現代の映像教材をお勧めします。

> 後者についてはspsで日本史2講座とも取ってるんですがそれで大丈夫でしょうか?
早慶上智クラスをめざすなら、本当は早慶向けの講座を受講すべきです。

それから、校内模試についてですが、僕もその「安束大将軍」の解答を見ました。全体的に字が丁寧に書かれておらず、採点者に悪印象を与えそうでした。入試というのは、高校の定期テストではないので、「大学に入らせていただく」という謙虚な心を持つべきです。そうすればおのずと丁寧な字を書くようになるでしょう。小論文など、言うまでもなく、文字の印象で評価が左右されます。

そして、河合の全統記述についてですが、29日付けのブログに書いたとおり、問題が簡単なんです。確か授業でもそのウラ話をしたと思います。あくまでも校内模試での点数を参考にしてください。甘い考えを持った時点で、S.P.S生さんの成長は止まってしまいます。MARCHクラスが第一志望だとしても、80点台はほしかったです。それが信じられなければ、過去問を解いてみることです。そろそろ6月ですから、過去問開始の時期ですし。

さて、S.P.S生さんのメールの中で、一番気になったところは、校内模試の点数を、「本当は70点だったんだけど……」と言っている部分です。人は何かを失敗した時に、ついついそのいいわけをしてしまいます。「本当だったら××だったのに……」と。しかし、そのままそのいいわけで自分を慰めてるだけだったら、成長するのがすごーく遅くなってしまうでしょう。自分の非を認めることができるのが、すぐれた人じゃないでしょうか?ニュースでは毎日のように、悪いことをしたオトナが、なかなか自分の非を認めず、悪あがきしている姿を目にします。十代の若者が、そんなオヤジと同じでいいんですか?宮田さん馬上さんも、その点、実に潔いです。こんなところも受験に成功する条件の一つですよ。だからこそ思うんです。

受験勉強には、人生を学ぶ部分がある、と。

明日は、数学選択から日本史選択に切り換え、みごと早稲田に合格した大嶋さんからのアドバイスを紹介します。