全国模試の成績

模試の成績を気にする受験生は多いのですが、間違ってとらえている人も結構います。

まず、復習の仕方です。模試だからといって特別な復習法なんてありません。ふだん解いている問題集と同じでいいのです。間違えたところをやり直す……じゃありませんよ。なぜ間違えたのか、学習のベースとしている教材にもどって覚え直すだけです。模擬試験といってもただの演習問題にすぎません。全国の受験生が同時に解くことで自分の順位がわかる材料ってところが特別なだけです。

次に、模試で点を取るためだけの先取り学習です。たいていの模試は学校や予備校の授業が終わっていない範囲まで出題されます。かといって独学するのはムダです。なぜなら独学では誤解して覚えてしまう危険性があるうえに、「俺は先にやってあるんだ」という過信を生みかねないからです。その過信のせいで予備校での授業を吸収しきれていない人がいます。そうすると今ひとときの模試の点数は良くても、結局、的確な学習をしてきた人に最後は抜かれてしまうのです。まるで「ウサギとカメ」のウサギです。

ということは、学校の授業進度が速い人や、去年しっかり学習した高卒生などは、模試の順位が良くても喜びすぎてはいけないってことになります。肝心なのは既習範囲の正解率ってことになるのです。さらにもう一つ落とし穴があります。模試の問題の質が、実際の入試と異なっていることがよくあるのです。模試の問題の方が簡単である場合が多いですが、逆に入試ではめったに出題されない問題も目につきます。これは入試問題を本気で分析していないとわからない落とし穴です。

結論としては、模試をことさら重視せず、自分の位置を確認するちょっとした目安くらいにとらえるべきということです。ワセヨビ生なら月イチで校内模試がありますから、出題範囲を勉強し終えるためのペースメーカーにもなります。

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今日はお昼にパスタを、夜にカレーを食べました。えんどうも紫キャベツも実家で育てたものです。