入試では日本史用語の読み仮名が問われることがあります。
ひとつくらい出題例を挙げてみましょうか。
1999年の早稲田大(商)では、「柿葺」の読みが問われました。
選択問題で、ダミーに「かきぶき」なんてのもありましたが、
正解は「こけらぶき」です。
結構大変ですよね?
さて、先日その読み方について質問メールをいただきました。
<Tさん>
石黒先生こんばんは。ワセヨビのTです。始めてメールを送らせてもらいます。しゃべり勉強についてなんですけど、あたしはどうしても先生が読み出るよ~と言った以外の漢字を自分の覚えやすいように読んじゃいがちなんですけど、それはまずいことですか?やはり全部正しい読みでしゃべり勉強した方がいいのですか?ちょっと気になったので質問してみました。時間がある時に返事をくださればうれしいです。
<石黒>
入試全般に読みが問われることは少ないので、
さすがにどの用語の読みが出るかは推測できません。
このため授業で「読みが出る」と言わなかった用語でも、
問われてしまう可能性は多いにあります。
なので本当は正しい読みで覚えるべきなのですが、
普通の大学では読みが出題されても1・2問です。
運が良ければセーフでしょう。
というわけでなんとも言えないところです。
ただし○○大学(編注:伏せさせていただきます)だけは、
正しい読みを知っていないと、
ごっそり落としてしまう問題がありえるので注意してください。
<Tさん>
ありがとうございました。とりあえず今の段階は自分の好きなように覚えることにします。受験前に読み方を確認しようかなと思います。このやり方はどうでしょうか?
<石黒>
それでもいいかもしれません。
ただし、「受験前に読み方を確認」するのは、
実際には余裕がなくなる可能性があります。
たとえ用語の読みだけといえども、
用語集を全ページめくってチェックするのは大変です。
ところで、6日から日本史道場の受付が始まりました。
これは、そのテキストの製本途中の様子です。
戸籍の計算問題が入っているのが見えるでしょうか?
こういう問題こそ、対面形式で解説すべきかと思います。
それなりに時間がかかってしまうため、
予備校のテキストではあまり見かけません。
でも、僕自身はわりと数学好きなので、
講義するのが非常に楽しみです。