指定校と一般、両方視野に入れています

ワセヨビ生からこんな質問をいただきました。
かなり長文だったので、あちこち省略して紹介させていただきます。

<Sさん>
僕は 通常の入試をもちろん第一線で考えている一方で、学校での指定校推薦(早稲田大学・文化構想学部、推薦枠1名)も視野に入れたいと考えています。そうすると、どうしても学校でもある程度の成績を維持したい為に、日本史に関しても どうしても学校の教材と並行して勉強するような形になってしまいます。また一方で、40面ノートの効率性は復習などで重々感じ始めているので、「40面ノート以外の教材を使うと頭が混乱するので 使わない方がよい」という先生の提言の重みも良く分かります。ただ僕には、ある はっきりとやりたいことがあり、その為に少しでも早く動き出したい、という意思があります。10月の時点で合格が決まる指定校推薦は僕にとって本当に強く惹かれるもので、その為にこれまで学校の勉強にも必要以上に力を入れたりしていた部分があります。こんなことは書いても仕方がない事ですが、高二では学校の試験は組内で毎回トップを取るようにしたりもしていました。指定校推薦、捨て切るにはどうしても惜しいのです。
先生のブログを拝見したところ、赤本は6月程度から始めるのがベストだ、ということでしたが、僕のようなタイプの場合、今の時期くらいから始めるべきでしょうか?40面ノートで履修した部分しか出来ないため、あまり早く始めてもいまいち効率が上がらないような気もするのです。赤本以外に日本史で今の時期から 他の受験生と差をつける為に取り組める勉強というのはありますか?
それと、他に数点・・・40面ノートの復元は基本的に毎日1ページ程度ということですが、復元の度にやはり行間・ストーリーなどは「喋る」のがベターでしょうか?・4月から「でるとこプラス」が始まりますが、70分講座3連続、というのは、休憩があるとはいえ、糖分を取るetcしたとしても 集中が3講座部分続く自信があまりません。例年の受講生は集中が続いているのでしょうか?また、実際に始まってみて どうしても集中が続かなかった場合、「でるとこプラス」をDVD受講するというのは得策でしょうか?
いまいちこう、しゅっと文章が書けなくて・・長々と申し訳ありません、お忙しい中失礼致しました。文章と同じように 長々とお待ちしております。どうか返信頂けると幸いです。

<石黒>
まず最初に心配になったことがあります。
クラス内トップで指定校推薦1人の枠が取れるのでしょうか?
早稲田は早稲田でも
政経や法学部ではないのでいけるのかもしれませんが、
学校の先生に相談してみるべきのような気がします。

また、10月に合格が決まるのと2月に合格が決まるのと、
その差はわずか4カ月です。
年長者から見ると、
その4カ月を急がなければならない意味がどこにあるかも疑問でした。

それはともかくとして、
一般受験と指定校推薦の両方を目指すこと自体は、
やってみたら良いのではないかと思います。
当然、普通の人よりはるかに労力がかかるので、
それだけ要領のいいタイプでなければ、本当に両立はしないでしょう。
自分を見極めることができなければなりませんね。

過去にそれをなしとげた人が何人かいます。
ブログの次の記事で紹介しました。
https://derutoko.com/blog/20081027/000003
https://derutoko.com/blog/20090506/000029

> 赤本以外に日本史で今の時期から 他の受験生と差をつける為に取り組める勉強というのはありますか?
赤本は授業内容を習得してからでないと解く意味がないので、
さすがに4月の段階ではあまり手を付けられないと思います。
この時期から先取りで取り組めるものは、
『でる日講義−とことん文化史−』
『でる日講義−つながる近現代−』などの映像教材だと思います。
自分で『読むだけ日本史(2)』を読んで
近現代に取り組む道もありますが、
時間的な効率から言えば、映像教材の方が圧倒的に良いと思います。
ただしあたり前の話として、英語をアップさせるのが大前提です。

> ・40面ノートの復元は基本的に毎日1ページ程度ということですが、復元の度にやはり行間・ストーリーなどは「喋る」のがベターでしょうか?
行間やストーリーをしゃべるのは何度もくり返す必要はありません。
まとめたものを脳内復元できさえすれば、
内容も思い出せるだろうという考えです。
思い出せるか不安なものだけ、余白にメモをのこしておいてください。

> 集中が続かなかった場合、「でるとこプラス」をDVD受講するというのは得策でしょうか?
それもアリですが、ある意味、70分3コマを集中できなくて、
早稲田に合格するレベルなんだろうか? という疑問も持ちます。

指定校推薦を狙うべき人というのは、
高校3年間を地道に勉強してきた人で、
かつ、一発勝負の一般入試には精神的に不安を感じるような人
なのではないでしょうか。
そういう人には、少しくらい志望を下げても
推薦で確実に受かっていくという道もアリだと思います。
もちろん、一番受かりやすいのは合格者枠の大きい一般入試です。

ちなみに、すごく要領の良い人だと、
指定校推薦が取れたのにもかかわらずそれを蹴飛ばして、
早稲田最高学府の政治経済学部を一般でもぎ取りにいく、
なんてこともしてしまうようです。
この人がそうでした
凡人から見ると、ちょっとギャグの世界ですね。
向こう見ずに真似をして、ヤケドしないようにしましょう。