続・賢人からの合格報告

先日紹介したI君が、予備校に問題を持ってきてくれて、
いろいろと話を聞きました。
僕の冬期講習を受けることになったのは
いくつかの偶然が重なったからとのことで、
その「運命」をとても喜んでくれていました。
それにしても思うのは、I君の賢さです。
まず、受講前にこのブログなどで、
情報をぬかりなく収集していたようでした。
実は、11月くらいまで、
過去問をほとんどやったことがなかったんだそうなんです。
それを、もっと早くから取り組むべきだったと知って、
今からでも急いでやらなければと、すぐさま取り組み、
早稲田受験のために必要な水準を感じていったようです。

そうしたうえで、講習の受講前に廊下で並んでいたときの、
「あの話」があったわけです。
それにしても「大木喬任」を見かけただけで、
愕然とできるところがすごいです。
だって、他人のノートに知らない単語が書いてあっても、
普通の人ならそんなにあわてませんよね?
そもそも、それを自分が拾っていない単語だと言い切れるところからして
すごいとも言えます。
普通の人だったら、一度覚えても忘れることが多いので、
「これは拾っていない用語だ!」とは言い切れません。
記憶が曖昧な用語を目にしても、
「どっかでやった気がするなぁ……」「あれ?違ったかな?」
なんて、ぼんやり考えるのが凡人でしょう。
I君のような賢い人は、「俺はGETしていないぞ! ヤバイ!」
と即断できちゃうんです。
記憶力が優れている証拠です。
僕なんて記憶力が普通と自覚しているので、入試に出たものを、
パソコンのデータベースに逐一入力するしかありません。
この作業を飽きもせず20年近くやっているから
自信を持って講義できるだけで、
そうじゃなかったら、とても出題校なんて言えませんよ。

それから早稲田政経の問題は、他の学部とは違って、
普通には解けない問題がいくつも出ている、とも言っていました。
僕も、これには大変賛同するところです。
「こういう問題を解くことができる学生がほしい」
という出題者側の意図が、かいま見える気がするんです。
今年の政経の中ではもっとも難しかった大問5も、
I君は11問中あっさり9問正解していて、
思わず何度も「さすがだねぇ!」と言ってしまいました。

これは蛇足といえば蛇足ですが、そんなにすごいI君なのに、
「僕は受験勉強が得意だっただけですから」と、
謙虚な姿勢を見せていたことにも感心しました。
たしかに、政治経済学部に通っているうちのスタッフにも、
同じことを言っていた人がいました。
わかっている人はわかっているようです。
これから先が楽しみですね。