昨日の問題の正解は、もちろん憲法十七条(十七条憲法)です。
「百姓に斂めとることなかれ」
の部分の意味が言えないといけませんね。
大丈夫でしょうか。
こうした問題が解けるようになるには、
普通に史料を読んでいるだけでは無理ですし、
単純に史料問題集を解いているだけでも無理です。
何しろ、ふつうはこんなふうに一文だけなんかじゃなくて、
他の部分も長々と史料が掲載されてしまっているからです。
しかも、史料のタイトルがそのページの見出しとして、
でかでかと書いてあるのです。
それじゃあ史料判別ができるかどうかなんて試せません。
なので市販の史料問題集を使っている人は、
タイトル部分をマジックで消すか、
切り取ってしまわないといけないのです。
当方の『どこでも史料問題』は、
空欄穴埋めで出題される用語を赤字にしてありますが、
同様にタイトルも赤字にしてあります。
こうすれば赤シートでチェックできますから。
そこまで対策をとっても、まだ、
ワンフレーズ史料判別ができるかどうかは確認できません。
そこで作ったのが、『頻出史料でるとこチェック』なのです。
史料のワンフレーズと、それにまつわる問題を、
ランダムに並べた問題集なのです。
たとえば、この上智の問題で出された部分は、
こんな感じになっています。
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(15) 国司・( )、百姓に斂ること勿れ。
(1)空欄 (2)何の一部か (3)定めた時の天皇 (4)出典
答 (1)国造 (2)憲法十七条 (3)推古天皇 (4)日本書紀
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史料の学習の最終ステップ教材なので、
いちいち回りくどい設問文はありません。
これ以上ないくらいシンプルに設問を並べ、
しかも、すぐ答え合わせができるように、
解答は次の行に載せてあるのです。
紙で隠しながらどんどん解いていけるわけです。
難関大をめざす方には、ぜひ、
『どこでも史料問題』と合わせて使ってもらいたい教材です。