授業の穴を補う方法

どこかの予備校で通年授業を受講していても、
その授業内容に不安を持つ方がいます。
そういう場合は、用語だけなら『読むだけ日本史(1)』や、
『難関大用語集解』などでチェックすることができます。
ただし、各用語の内容となると完全なチェックはできません。
どのポイントを重視して、どの側面まで理解するべきかは、
なかなか文章だけでは伝えづらいのです。

こんなメールをいただきました。

<Tさん>
石黒先生初めまして。今年から浪人するTと申します。僕は去年の冬まで国公立志望でした。しかし,数学がどうしてもできず冬休みから私立志望に変更しました。その時日本史はセンター8割程度がやっとで,とても私立入試に対応できるレベルではありませんでした。それからの時間はほとんど日本史に費やしました(○○の一問一答を問題文から全て丸暗記しました)結果,早稲田社学では日本史が8割に届いたのですが、直前期に英語をほとんどやらなかったためか、本来得意だったはずな英語が全くできず、不合格でした(開示の結果約2点届かず)立教大学には合格しましたが、今年は浪人を決めました。そこで、今は河合塾に通っており日本史は△△先生の授業を受けているのですが、今年は日本史を武器に9割とりたいと思っている僕にとっては不安で、難関大用語集解を購入させていただきました。講習会は早稲田予備校に通いたいと思っています。通常時は去年の知識+予備校の授業+難関大用語集解で大丈夫でしょうか?英語がおろそかにならないようにしたいと思っています。長文失礼致しました。よろしくお願い致します。
編注:一部を伏せ字にさせていただきました。

<石黒>
ご購入ありがとうございます。
前近代の学習は「去年の知識+予備校の授業+難関大用語集解」で、
だいたい大丈夫だと思いますが、念のためお伝えします。
『難関大用語集解』で扱っているのは、
次の3種類の著書に書いていないC・Dランク用語です。
 『読むだけ日本史(1)』
 『日本史でるとこ攻略法』
 『日本史事始』
なのでこの3種類に書かれている内容が、
「去年の知識+予備校の授業」でカバーできることが前提となります。
『読むだけ日本史(1)』などは書店で立ち読みするなどして、
自分の学習と確認されることをお勧めします。
また、近現代については、
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』に、
必要な「用語」は網羅してありますが、
その内容理解が浅いと解けない問題も出てきてしまいます。
いろいろな方法で補ってください。
また、文化史・史料問題も上記の学習ではカバーできません。
少しでも弱点があると9割には到底届かないので、
過去問演習で随時確認をはかってください。
最後に早稲田予備校での講習ですが、
講座によっては締切りになってしまうので、
早めの申し込みをお勧めします。

それにしてもやっぱり一問一答は問題文から暗記するものなのですね。
そんなことができるとはすばらしいことです。
でも、それほどの能力を持っているなら、
もっと体系的な学習に使うと良いのに……と思います。
さらに高得点が獲れるようになりますよ。

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