『きた論』作成奮闘中(1)

各予備校の授業がいよいよ昭和時代に入ってきました。
早稲田政経をめざす人は、ここからは確実に論述対策が必要です。
慶應経済をめざす人なら、もうとっくに意識し始めてますよね?

日本史の論述問題は国語の作文とは違いますので、
物語りを書いても合格点には届きません。
問われていることがらを十分に理解して答えなければならないのです。
解答を作る際には、どの用語を選び取るかが最初のハードルです。
歴史的に重要な事柄を優先して選び取らなければなりません。
といっても、それは問題の文字数に合わせて変わってきます。
たとえば、「弥生文化の特徴を述べよ」という問題があったら、
何を書きますか?
文字数制限が30字の場合と300字の場合とでは、
選び取る用語は当然違ってきますよね。
30字なのに「石包丁」なんて用語を入れても得点にはなりません。
得点にならないどころか、無駄にマス目を消費してしまって、
加点対象の用語が入れられず、むしろマイナスです。

というわけで、論述問題というのはやっかいですが、
出題者側からすれば、受験者の能力をはかる良いモノサシなのです。
東大や一橋などの国公立は言うまでもありませんが、
早稲田政経や慶應経済が、
そうした手段で合否を判定しているのはおもしろいです。
万全の対策をして受験に挑んでください。

derutoko.com では12月初旬に、
『きたえる論述−早稲田・慶應−』という教材を発売します。
昨年までは早稲田政経対策の教材でしたが、
実際には慶應経済の問題に対応できていたため、
堂々と「慶應経済対策」とも銘打つことにしました。
もちろん、慶應経済向けに大幅に問題・解説を追加しています。
また、自己採点が可能なように、
実践的なアドバイスも多数盛り込みました。
来週にはそのサンプルもお見せできるかと思います。
いや、どうせならその問題を先に解いてもらっておきましょうか。

数日後のブログをお待ちください。