脳科学の研究結果から暗記を完璧にしようとするより、早く問題を解いたほうが良いことがわかっています。そのことを授業で紹介したら、さっそく過去問を解いた人から質問をいただきました。
<Sさん>
南浦和でお世話になっている者です。
先生が授業中に早めに問題を解くのが大切と仰っていたので今日第一志望である慶應法学部の赤本から授業でやった所までの範囲を解いてみました。
2016年の大問1なのですがグスクなど習っていない所を除いて10門中8問正解でした。間違えた問題は津雲貝塚と朝日遺跡の問題でどちらも解説には難問と書かれていました。この問題は捨て問でいいのでしょうか?
また同じく難問と書かれていた石鏃を固定するのに用いるのがアスファルトという問題は先生が授業中に言っていたなあと思い出すことが出来解けました。改めて話をちゃんと聞くのは大切だなと思いました。またノートの流れの部分は大体覚えられるのですが先生のプリントを貼る部分の遺跡の所は都道府県などきちんと覚えられていなかったので頑張りたいと思います。
明日は慶應の別の学部を解きたいと思っているのですが第一志望だけでなくてmarchなどもどんどん解いていくべきでしょうか?
長くなりましたがすいません、今週の授業も楽しみにしています。
<石黒>
なかなか良い正解率ですね。「アスファルト」も実感してもらえて良かったです。今後は出題校を言わない話であっても、メモを取るなどして習得し、過去問などで正解していってください。津雲貝塚と朝日遺跡はできなくてもかまいません。他の遺跡の県名を覚えきっていないことのほうがヤバイです。グスクはいずれ冬期講習の「沖縄史」の中でやります。
MARCHの問題ももちろん解いてみてください。慶應よりは簡単ですが、少しは得るものがあります。
<Sさん>
遺跡は工夫してなんとか覚えたいと思います。赤本を見ているとやはり古代よりも近現代の出題が多いので早く先生の授業を受け問題を解いていきたいなと思いました。
早い段階で過去問を見ると、こんなふうに近現代の出題が多いことなどもわかって良いですね。文化史や史料問題にしても、どれくらい出されているかを目の当たりにしないとなかなか取り組む気になれないですからね。現役生はそういう点で経験者の高卒生にハンデを背負わないように注意してください。