‘電話帳’は過去問演習に使えますか?

受験勉強を要領よくこなすには、どういう問題が出題されているかを知ることが非常に大切です。その時期は早いにこしたことはありません。なぜならいくら学習しても、入試問題が解けなければ意味がないからです。場合によっては、学習内容をイチから見直さなければならないこともあるでしょう。それが入試直前期だったら大変です。手遅れにもなりかねません。つまり、過去問を解くのは早いにこしたことはないわけです。一定範囲の学習を終えたら、過去問にあたりましょう。

さて、ワセヨビでは現役生向けの授業が3月から始まっています。その現役生から、過去問演習についての質問をいただきました。

<Mさん>
こんにちは。新高3として早稲田予備校で石黒先生の授業を取っています。通常授業が始まって早一ヶ月ですが、石黒先生が仰られていたようにノート記憶→問題集をやっていて、過去問もやろうと思っています。そこでなのですが、私大の早稲田から日東駒専あたりの端から端までのあらゆる大学の日本史の入試を一冊にまとめた分厚い赤本問題集があるのをご存知ですか? それを使って、旧石器から弥生まで覚えたなら、その問題集のあらゆる大学のその時代の問題をかっさらって来て、解くというやり方と、赤本を特定の大学に絞って、覚えた時代の問題を順に解いて行くというやり方ではどちらがいいと思われますか?

<石黒>
その「分厚い赤本問題集」というのは、旺文社の『全国大学入試問題正解』(通称「電話帳」)のことではないでしょうか? もしそれなら、解説がついていないのが最大の弱点です。講師が使うのには良いのですが(実際僕も20数年分持っています)、受験生には使いづらいでしょう。ここはめんどうでも、自分の受験する大学の赤本から、既習範囲の大問を探して解くのが良いでしょう。受験する学部にかぎらず解いてください。幸い、早稲田予備校には古い赤本がどっさりあるので、問題量には困らないはずです。
この時期から過去問にもチャレンジしようという積極さは、すばらしいですね。他教科とのバランスをとりながらがんばってください。

<Mさん>
助言ありがとうございます。というのも先生がブログで紹介してる同世代の生徒の皆さんの相談を見ていると、早稲田予備校生だけでなく河合塾生もいらっしゃるので、自分だけ置いていかれそうな気がしてならないので、自分もどんどん勉強を進めねばと思った次第です。では早速、先生の助言通りに進めて行こうと思います。ありがとうございました。

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