『幕末は「論争」でわかる』執筆秘話(2)

『マンガ 幕末は「論争」でわかる』(メディアファクトリー新書)の執筆秘話、前回の続きです。

原稿を書き進めながらも、本当におもしろい本に仕上がるのだろうかと心配していました。しかし、漫画家のあべまきさんからは、妙に味のある、なんともおもしろい下絵が上がってきました。歴女とだけあって昔の人の身なりその他をきっちり描いているし、僕の書いたセリフも鹿児島弁や会津弁に変換してくれました。建物とかも細かいところまで描きこんであって、おおおってなったのです。

今回は出版社の許可を得て、特別に第1話を公開します! 開国をめぐるペリーと幕府役人との論争の話です。ちなみにここに出てくる林復斎という人は、「はやしあきら」と同一人物です。

第1話サンプル

講義という形態ではどうしても平面的になってしまいますが、マンガになると一人一人のキャラが浮き立って、入り乱れる思惑もうまくつかめるように思います。ここから先は、どんどん入り乱れていきますから、マンガ効果にご期待ください。

本書はこうしたお話が16篇収録してあり、その合間に10篇のコラムを挟んでいます。大学受験レベルを超えるものも多いですが、内容的には中学生でもわかるはずです。気軽に手にとってみてください。
明日ごろには、都内の書店から順次並び始めるようです!