受験生のみなさんは大変な時期を迎えていますが、僕は今シーズンの授業がすべて終わって、ひと息ついているところです。そこで2月1日には、例の自転車で世田谷区の歴史的な名所をまわってみました。
まずは豪徳寺です。
この「井」の家紋が示すものが何かわかりますか? 豪徳寺の建つ場所は、江戸時代にはある藩の領地だったそうで、その藩主の家の家紋なのです。その家からは幕末に有名な藩主が出ています。誰でしょう? その人の墓もありました。
井伊直弼です。そしてこんな窓のある建物がありました。宗派が絞り込めますね?
禅宗様の建築によく用いられる「花頭窓」です。ここは曹洞宗とのことでした。
豪徳寺の後には世田谷城趾をまわって世田谷代官屋敷に行きました。
ここには隣接して世田谷区立郷土資料館があるのです。興味深いものがたくさん展示してあって、受験生的には古墳時代のカマドの模型がおもしろかったです。
竪穴住居につくられたカマドの断面です。米を蒸しているのがわかるでしょうか。この土器が甑(こしき)です。大変わかりやすいですね。新年度の受講生にはこの画像を見てもらうことにします。
つぎに世田谷区立中央図書館に行きました。ここにも郷土資料がたくさんありました。国分寺崖線と寺町についての資料に興味をひかれましたが、受験生的には墨塗り教科書のほうが役立ちますね。
これじゃ何がなんだかわからないって。
最後に松陰神社に寄って帰りました。結構立派な神社でした。
高校生が何人も来ていたので、「そうか、吉田松陰先生にあやかって合格祈願しに来てるんだ!」と気づき、僕もみなさんの合格を祈ってみました。
松下村塾が復元されていました。ここに学んだ人たちも列挙されていましたよ。誰がいましたっけ?
それにしても一番驚いたのは、ひっきりなしに人が来ることでした。それも女子が多いのです! いわゆる歴女なのでしょうか。外国人女性まで来ていて、吉田松陰モテモテでした。何かドラマか映画でイケメン吉田松陰でもやっていたのでしょうか。神社の隣には桂太郎の墓もありました。
それにしても皮肉なのは、ここから豪徳寺は、目と鼻の先だってことです。因縁の二人ですよね?