一橋大志望のすごい人(1)

今年はなぜか、一橋大を志望する生徒を見かけます。その一人のM君は、通年授業ではなく、derutoko.com の教材だけのおつきあいの現役生です。なんと「センター試験の日本史も5年分やってみたら全部満点」だったという強者で、スタッフともども目を丸くしているところです。

今日はそのM君とのやりとりを紹介します。

<Mさん>
でる日講義でお世話になっているMです。学校では通史が終わって全時代演習(再び原始からテストを中心に授業をしています)にはいり、ここでのテストも石黒先生の教材をベースに勉強して9割を超えられていて、(テストの問題は早慶・marchの過去問が中心です)順調にすすめられています。最近、自分なりにノート復元もやりはじめてみて(ノートは学校でもらった啓隆社のものです。結構細かいと思います)ますます日本史の定着と流れがわしずかめているのを感じています。(中略)
またひとつ質問で恐縮ですが、一橋の論述では教科書を超えるレベルの問題もそこそこでて、そういう問題が繰り返し出題される傾向にあるのはご存知かと思いますが、そういう問題にあたったときには、(赤本の解説を鵜呑みにしないで)なにか日本史の辞典などで調べるなどをしたほうがよいのでしょうか。また、お勧めの割と手軽で詳しい辞典も、もしあれば教えていただきたく思います。よろしくお願いします。

<石黒>
辞典は用語の説明にすぎないので、あまり効果がないのではないかと思います。教科書の副読本として史料集はありませんか?そこに書かれている解説部分は役立つはずです。

山川出版の『詳説 日本史研究』という本もありますが、手を広げ過ぎな気もします。山川の教科書を使っているのなら、三省堂の教科書を使うという手があります。メールから伺えるM君の処理能力の高さなら、「拾い読み+習得」くらいはできるかと思います。山川とは異なった説明がされている部分では、歴史の理解が深まるでしょう。健闘を祈ります。

<Mさん>
わざわざありがとうございます。学校では山川です。三省堂、使ってみたいと思います。すいません、最後にもうひとつだけ質問させてください。最近一橋の過去問を解いていて、史料問題にあたっていたとき、前までは「どうせ、未見史料だし、とくに対策しなくてもいいだろう」と思っていたのですが、いざやってみると史料独特の文体(?)に戸惑ったり、たまに超有名史料が出たりして、史料の勉強の必要性を感じています。私立は慶応商・経済、早稲田政経、上智経済を考えていて、どこでも史料問題を再び検討しているのですが、(どうせ史料をやるなら先生のもので、とも思っています。)上記の大学では史料問題の頻度はどれほどなのでしょうか。手元には4年分しか過去問がないので正直よくわからないんです。正直、暗記とかは得意な方で理解も早いほうだと思うので、ちょっと分量が多いくらいならやりきれる自信はあります。あと、さすがに今から難関大用語集解はいまからオーバーワークですかね(苦笑)弟がいる(明治大志望で日本史選択です。来年は先生のもとに行かせますよ(笑))のでもっててもいいかな、なんて思ったりもしています。(後略)

<石黒>
早稲田政経も上智も、史料対策はかかせません。早稲田の場合は、『どこでも史料問題』に載っていないCランク史料や未見史料も出てしまうほどです。

『難関大用語集解』はM君ならこなせるとは思いますが、第一志望のことを考えると、優先順位はやはり低いでしょう。早慶上智対策には有効ですが、一橋大に受かるほどの英語と国語の能力があれば、そこで点数を取らなくても受かるのではないかという気もします。もっとも、本書はしばらく改訂の予定がないこともあり、弟さんのためには役に立つかと思います。

M君とのやりとりは、また後日に続きます。

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