知ってれば解ける慶應、知ってても解けない早稲田(3)

今年度は、夏期講習から河合塾町田校に出講しています。
2学期からは現役生向けの通年授業も担当することになっています。
その町田校で夏期講習を受講した方から質問がありました。

<Hさん>
こんにちは。町田の早慶大日本史で先生に大変お世話になりましたHです。先日「難関大用語集解」をやっと入手し、この間の講習で録音した先生の声と照らし合わせながら復習して頭の中に叩きこんでいます。普段から日本史いや歴史に興味があるので、たとえ受験日本史だとしても知らないたくさんのことが、どんどん頭に入ってきて、よりいっそう勉強が楽しくなりました。すごいです!!!すべてを網羅していてこれ全部覚えたら本当に早稲田の近世まで満点とれるかもしれないと実感しました。ですが、昔から自分は模試の結果がいいと「自分には結構力がある」と勘違いして、高校入試を失敗してしまい、先生にもこの前「模試のための勉強はするな」というお言葉をうけたので、自分の能力を過信することなく日々受験勉強に精進していこうと思います。さてその難関大用語集解ですが、質問があります。P11に問題2とあってP12に解説と答えがありますが、解説とは必ずしも問題の解説と言うわけではないのでしょうか?解説の内容はたぶん問題2の下の触書について書かれてると思うのですが、答えの「誤り」はすでに問題2の上に書かれている内容から判断しろということなのでしょうか?長々とすいませんでした。

<石黒>
『難関大用語集解』の問題2については、
問題と解説の間に「触書」が挟まるレイアウトになっているため、
ちぐはぐな感じがしてしまいますね。すみません。
モトは解説が問題の直後に配置してあったのですが、
改訂にあたってこのような配置に変えたため、
わかりにくくなってしまったようです。
ちなみに、解説の内容ですが、問題自体が非常に単純な正誤問題で、
本文の表を見ればすぐに誤り箇所がわかるため、
とりたてて説明しておりません。
「解説」は基本的には問題の解説をしていますが、
そのついでに他の用語の説明をしている場合がしばしばあります。
これもDランク用語をすべて網羅しようとはかってのことです。
ご了承ください。
ところでメールを読んで若干心配になった点があります。
たとえ細かい用語を覚えたとしても、
早稲田などのひねった問題は、必ずしも解けるとはかぎりません。
過去問演習を怠ることがないようにお願いします。