記憶を保ち続けられる理由

今日も「早慶上智プレミアム日本史」の受講生からの質問を紹介します。

<Iさん>
石黒先生はどうやってこの膨大な暗記量の記憶を保っているんですか?やはり毎日少しでも触れることと繰り返しですか?

<石黒>
僕の場合はこの仕事をもう20年もやっているわけですから、記憶を保つ努力は必要ありません。思い出しにくいところは、ゴロ・替え歌・ノートの配置・他のできごととのつながりなどから思い出せるようにしてあります。しかも頻繁に入試問題を解いているため、記憶を引き出す回数が桁違いに多く、忘れる間もないのです。受験生の場合は、インプット作業に時間がかかるのと、時間に余裕がなくて問題を解いてばかりいられないところがイタイですね。インプットとアウトプットの時間をいかに短縮するかが勝負どころでしょう。さまざまな工夫をしてみてください。

その後気づきましたが、僕の場合、授業で何度も説明しているので、なかば自己洗脳みたいになってたりもしますね。たとえば、史料のフレーズを暗記しようとしたことは一度もないのに、そらで言えるフレーズがたくさんあるのです。これは確実に、発声して耳に聴かせていることによる記憶効果でしょう。

しかし何よりも大きいのは、「本職としているのだから、覚えていて当然!」という気持ちがあるからでしょう。きちんと仕事をしたいのです。

みなさんにも似たようなプライドやモチベーションがありますか?

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