僕の通年授業を受けている人の中には、
なかなか成績上昇の芽が出ない人がいます。
過去の勉強法にからめとられていて、
新しい勉強法に乗り切れない人たちです。
たとえば、テキストにマーカーでチェックする勉強法や、
一問一答集による単純用語暗記から脱却できない人たちのことです。
しかし、広範囲にわたる知識が求められる受験日本史では、
(1)大量の情報を、体系的にインプットする。
(2)時期を意識しながら、各用語をアウトプットする。
の2つを効率よく行わなければなりません。
そのための最短コースは「簡潔なまとめを覚える」です。
自分にはそんなことできないよ……ってあきらめた人は、
前述の古い勉強法にもどってしまうわけで、
それでは大量の情報を詰め込めないため、
なかなか高得点が得られず、もっと苦しむことになるのです。
さて、芽が出ないながらも、あきらめなかった人がいます。
今日は、そんな、苦しみながらも、
ついに好成績が出るようになった人からの質問を紹介します。
<Xさん>
石黒先生、こんにちは。2004年度明治大学法学部の大問一の問4について質問があり、メールさせていただきました。「でるとこ日本史プラス」のテキストのP56「足軽の出現」だという確信があったので、僕は「足かる」を解答としました。赤本の解答は「足軽」となっていましたが、どちらでも加点されるのでしょうか。慶應義塾大学で「五箇条の誓文」の史料の「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」が記述で出題された際には、「原文どうりに」と但し書きがあったのを思い出し、少しだけ気になりました。「でるとこ日本史プラス」で史料対策をする意義は、単なる史料問題対策だけでなく、正誤問題で正誤判別をする要素を吸収する事にあると思い、これまで一生懸命取り組んできました。あまり些末なことを気にする必要はないと思いますが、明治大学は、早慶に遜色ないほど史料に対する意識を高めて学習することが望ましいとも思います。お忙しいと思いますが、御回答宜しくお願い致します。
<石黒>
「空欄に該当する語句を記しなさい」とあるので、
厳密には「足かる」が正解でしょう。
ただし、明治大の場合、別解を想定しているので、
「足軽」でも正解だと思います。
<Xさん>
お忙しいなか御回答いただきましてどうもありがとうございました。御回答頂けるか不安だったので、正直言って嬉しかったです。毎日、淡々と40面ノート、でるとこ日本史プラスのテキスト、講習プリントを復習していると勇気を貰えます。志望する早稲田大学法学部、政治経済学部は、入試問題がまず「荒れる」ことはないと思いますので、安心してノートにある基礎用語の定義を正確に把握し、内容理解に専念します。心が折れないのは、先生のおかげです。本当に感謝しています。
<石黒>
いやいや、質問には返信しますよ。
単なる報告メールには返信しないこともありますが。
ところでネット環境が整っていたら、derutoko.com のネットで行う
「ハーフサイズ模試」を受けてみるのはいかがでしょうか。
直前講習の「早慶大日本史最終チェック」を受講していたら、
そこでやりますが。
その後の返信では、彼も受験するとのことでした。
「他人との競争を意識しない」と言うのですが、
スゴイ人が何人も受験してくれるのは楽しみです。