甘いコトバか厳しいゲンジツか

先日、ワセヨビでまだ踏ん切りがつかない人がいて驚きましたが、
それ以上のツワモノがいて驚きました。
早慶大志望なのに、
「漢字は授業中に注意したとこだけ気をつければいいですか?」
と言うのです。
彼はこれまで「××はやらなくていいですか」という質問を、
何度もしてきていたのですが、もうここまで来ると呆然とします。
よっぽど、僕もどこかの先生のように、
「うん、そうそう、授業で注意した漢字だけね」
って答えた方がいいのかな? と思いました。

世の中には、現状を知らないままラクな道を求める‘大衆’ばかりで、
そこに甘いコトバをささやき続ければ、喜ばれるのかもしれません。
そして、たとえ結果が思わしくなかったとしても、
「うん、君はよくがんばったよ。精一杯がんばった結果だから、それで最高じゃないか!」
などと、ポジティブな対応に徹すればよいのでしょうか?

そんなの詐欺じゃん!

精一杯がんばった成果は全然否定しませんが、
結果にいたるまでの過程で現実を見せずに、
「○○だけやれば受かる」って言うのは、僕には到底できません。
自分が生徒だったら、騙されるより真実を知りたいからです。
いくらそれが厳しくても。
世の中の多くは「癒し」とやらをそんなに求めてるんでしょうか?
ちなみに、そのツワモノはやっぱり過去問を解いていませんでした。

真実から目を背ける人。
いくらそういう人が多かろうとも、
そんな人たちを喜ばせる授業はしたくないです。
そういうわけで『でる日講義−40面ノート授業−』も、
キビシイ真実を示した、遠慮なく真っ向勝負の授業でいきます。
だましやすい子どもにウソはったりで授業をするなんて嫌なんです。
営業的にはあま~い授業の方がいいかもしれないですけどね。

ところで、この『でる日講義』の第三弾を出そうと思ったのは、
Aさんからこんなメールが来たことがきっかけでした。

<Aさん>
実は、1学期はスケジュールの都合で藤沢の日本史がとれず、他の校舎でうけていたのですが、そこでは教室が広すぎて黒板も満足に見えず、前に座りたくとも、学校が終わってすぐにいってもすでに後ろしか空いておらず、なかなか集中しずらくもあります。なので2学期からはかえたいと思っていて、石黒先生の授業を受けたかったのですが、藤沢は締め切りとなっていて、東京は遠すぎて通えません。どうしたらいぃですか?

<石黒>
返信がだいぶ遅くなってすみません。
忙しかったのもあるのですが、
どうにも解決策がなくて返信しかねていたのです。
しかしこれを機に思い切って、
通年授業の映像教材を作ることにしました。
河合塾の2学期に行われる部分を
徐々に販売していきたいと思っています。
1カ月に3回ずつくらい、計9回に渡って販売するつもりです。
値段はそれなりなものになってしまいますが、
押し売りするわけではありませんので、
よろしかったらご検討ください。

そうなんです。
40面の全映像がそろわなくても、
撮影したそばからどんどん出してしまおうと思うのです。
今週のワセヨビの講習では残念なことに、
だれてしまって脱落モードの人もちらほらいました。
しかし、一方で河合塾の新宿校や京都校から来てくれた生徒もいて、
夏期講習を受けてメラメラしてきた人も多いようです。
それなら、直接通年授業を受けられない人に、
すぐにでも何か応えていきたいと思うのです。

来週は、そのメラメラモードの人たちからのメールも、
紹介していきたいと思います。
いや、まだ返信できていないのがほとんどなんですが、
ようやく夏期講習も終わるので、返信できるかと思います。
もうしばらくお待ちください。