店じまいモードな人たちのつぶやき(3)

先日も弱気な姿勢は死を招くというようなことを書いたばかりですが、
またまた同じようなメールをいただきました。
攻めの姿勢でいかなければ、受かるものも受かりません。

<Tさん>
上智CMを買わせてもらった者です。いよいよ試験間近となりました。この直前期は、全体を通してもう一度流れを復習するのか、赤本で形式などを再確認するのか、上智CMだけに集中して苦手だった分野に取り組んだ方が良いのか、何かアドバイスありましたらお願いします。そして、早稲田の社学も受けるのですが、赤本をやった限り確実に史料対策は怠れないと思いました。ここでも先生のどこでも史料は有効ですか?早稲田は未見が多いですし、上智の上智CMのCランク史料も対策になるでしょうか?生徒さんからの質問などいろいろ忙しい時期と思いますが、返事よろしくお願いします。

<石黒>
早稲田や上智を受験する人とは思えない質問で驚きました。
なぜなら、不等号で表すと
「赤本で形式確認 < 上智CM < 全体の流れ復習」
となるからです。
ブログで何度も書いているとおり、
最後の最後でチェックするものを絞り込んでしまったら終わりですよ?
通年授業の受講生に対しては、
入試前日に40面ノートと文化史プリントを
全面チェックすることを勧めています。
1日で全面です。
要するに「全体の流れ復習」よりも
はるかに多い量をチェックすることを求めているわけです。
それともすでにパーフェクトだから
そんな必要はないと言うのでしょうか?
それを言うなら過去問の形式こそ、
すでに頭に染みついているレベルなんじゃないでしょうか?

次に早稲田の史料対策ですが、
『どこでも史料問題』は基本的にどの大学にも対応している教材です。
未見史料問題も
A・Bランクの史料対策で培った力で解くことも多いですし。
それにしても上智の受験のために
A・Bランク史料はマスターしてあるのではないでしょうか?
上智こそ定番史料問題が多いのですが……。
ちなみに言うまでもありませんが
「上智CM」にあるCランク史料の方が優先順位は低いです。
そしてそのCランク史料は早稲田にも役立ちますが、
あくまでも過去に上智で出されたものにすぎません。
それ以外のCランク史料が出題されることはたくさんあります。
A・Bランク史料がマスターしてあるなら、
口語訳付きの史料集などで
Cランク史料をかいつまんでチェックすると良いでしょう。

最後に早稲田社学では未見史料も結構出題されますが、
『どこでも史料問題』で問題になっている箇所も
普通によく出されています。
だからこそ9割正解できるのです。

社会人だったら「最後の追い込み」を何度も経験するものですが、
高校生くらいだとそうした経験の少ない人が多いのでしょうね。
文化祭などで最後のふんばりを経験したことがある人は、
今こそその時の経験を生かして奮闘してください。