今日は河合塾は河合塾でも、
通年授業を受けていない他校舎の生徒からの質問メールを紹介します。
<Eさん>
こんにちは。初めまして。お忙しいところすみません。私は△△高校3年生、河合塾グリーンコース××校生のEと申します。2点お聞きしたいことがあるのでメールをお送りさせていただきました。お忙しいところ、恐縮ですが、ご返事お願いします。
聴くだけ日本史 内閣編のCDの購入を検討しているのですが、このCDは、MDではなくipodなどに取り込むことは可能でしょうか?
私は現在、先生がご執筆された『受験生が本当にほしかった問題集』の明治時代まで解き終わったのですが、これから『難関大用語集解』を購入し、取り組みたいと思っています。志望大学は、早稲田の政経と法で、日本史は得意です。いつ頃から『難解大用語集解』を取り組むのがベストでしょうか?お忙しいところご面倒おかけして申し訳ございませんがご指導くださいますようお願いします。
<石黒>
『聴くだけ日本史−内閣編−』は音楽CD教材なので、
オーディオプレーヤーで聴くこともできますし、
パソコンからiPodなどに取り込むことも可能です。
それから『難関大用語集解』はいつから取り組んでもかまいません。
時代順に執筆しているので、奈良時代なり平安時代なり、
どこか一つの時代の学習が終われば、
いつでもその範囲に取り組むことができます。
さらに言うなら、本気で最難関大を狙う場合、
習得水準が甘くならないよう、
早い段階からハイレベルな内容に触れておいた方がいいかと思います。
そして今はもう10月下旬ですから、
すでに「早い段階」は過ぎてしまっています。
E君のメールで気になったのは「日本史は得意」という部分です。
あの難しい早稲田の政経や法学部の過去問を解いても、
「得意」と言い切れるとしたらたいしたものです。
現役生でそれが言えたら、ホントにすごいと思います。
一方、最近西船橋で、毎週早稲田の過去問の質問を受けています。
ワセヨビには1980年代の赤本もあるので、
20年分以上の過去問を解いている生徒がいるんですよ。
当然、質問される問題はハイレベルなものばかりです。
それゆえ解答を導き出すプロセスを示せないことも多々あります。
そういうときは「あー、これは無理」って言うと、
彼らも納得して、安心して捨てることができるようです。
おもしろかったのは、
「古い問題だと、先生が授業でしゃべった話が出てるので、
結構解けちゃいます」
と言っていたことです。
よく授業を吸い取っているようで頼もしいかぎりです。
この「捨て問題」と「拾うべき問題」の取捨選択は、
他の大学も含めての出題回数や、
その大学ごとの傾向とも考え合わせて行うべきでしょう。
しかし、生徒が持ってくる学校の授業プリントや参考書には、
「どこの大学がそんな用語出題してるって言うんだよ?」
ってツッコミたくなる用語がよく書いてあります。
「こんな用語○○大学が出しただけだろ。
覚えさせる意味ないってば」
ってのもよくありますね。
もちろん、その逆もすごく多いです。
「一般の問題集や模試には登場しないけれど、
実際の入試ではちらほら見かける用語」
が書いてないってパターンです。
当方は、そうした秘密兵器的な用語を、
地道なデータ入力作業の中で見つけ出しています。
入力作業中は「あー、またここ出てるよ!」と叫ぶことが多く、
スタッフがうるさがるほどです。
『難関大用語集解』はそんな血と汗の結晶です。
これを見て「知ってる内容ばかりだった」なんて言える受験生は、
まず、いないと思います。
出題例もたくさん載せてあるので、ぬるい気持ちは吹き飛びますよ。