1カ月前に訪れたばかりの新潟に再び行きました。
平標山(たいらっぴょうざん)という山に登ってきたのです。
先日登った苗場山の国道をはさんだ東側に位置する山です。
以前にも登ったことがあるのですが、
当時とはだいぶ変わってしまっていました。
道がかなり整備されていたのです。
土の道を登りに来たのに、あちこちに木製の階段が設けられていて、
山頂付近ですら階段があるんですよ。
これじゃあ東京タワーを階段で昇るのと何が違うのかわかりません。
これ、かなり下の方から頂上まで階段になっているんです。
山の斜面に延々と階段が続いているっていうのは、
風情がないと思いませんか?
いやもちろん、来訪者が多すぎる場所なら、
土壌へのダメージを小さくするために木道を整備すべきです。
たとえば尾瀬のような湿原では、
木道を踏みはずさないのがルールです。
思いっきり‘階段登山’の高尾山も、
年間260万人という世界一の登山者数らしいですから、
いたしかたありません。
(それにしてもこの数は異常です)
でもまさか、こんな新潟の地味な山まで、
階段登山道が及んでいるとは知りませんでした。
道路作って、ダム作って、護岸工事をやって……、
日本の道路行政は、他にやることがなくなってきたのでしょうか。
ちょっと考えさせられました。
ただし、景色は最高でした。
苗場山は雲にかくれて見えませんでしたが、
至仏山や燧ヶ岳が遠くに見えたのです。
奥に見える山並みの左側が燧ヶ岳、右側が至仏山です。
ちょっとマニアな内容になってきましたね。
ちなみに、例の‘筍山スキー場’も見えました。
見るも無惨なハゲハゲぶりです。
いわゆる「苗プリ(苗場プリンスホテル)」は、
ちょうど手前左の山に隠れています。