最上層の人たち(1)

世の中には優秀な人たちがいるようです。
こんなメールをいただきました。

<Sさん>
はじめまして。自分は一橋大学1年のSと言います。先日ひょんなことからブログを発見し、以後拝見させていただいています。また貴殿が作られているサイトも拝見させていただき、大変熱心な姿勢に感銘を受けました。ところで、自分は独学で、一橋に加え早稲田(政経・商)、慶應(商)に合格し、いずれも日本史の正解率は90%を越えていました。これはいわゆる難関国立大合格者なら、当然の値であると感じます。現に一橋の学友もみな、地歴で90%を越え、さらには100%をたたき出した友達もたくさんいます。しかし、貴殿のサイトではそれが「偉人」として紹介されています。読む限りですが、かなりの時間を日本史に費やしていたり、ないしはノートの復元うんぬん…。そんなにやったのなら、取れない方がおかしいのになぜ偉人なのでしょうか?また偉人に国立大合格者がいないのはなぜでしょうか?貴殿の日本史に対する徹底した研究の姿勢は大変尊敬しており、受験生時代に出会いたかったと心より感じております。ぜひ授業を受けてみたかったです。しかしそのストイックなスタイルに反して、(反してというと語弊がありますが)少し授業をしている層のレベルが見合ってないように感じ、疑問そしてメ-ルさせていただきました。一橋を目指す後輩たちにブログを教えたところみな感銘しておりましたゆえ、ぜひ二次対策の問題集など、国立大にもお手を伸ばして欲しいと感じました。(後略)

<石黒>
独学でそれほどの好成績が出せたということに大変驚きました。
どんな学習法なのか詳しく教えていただけませんでしょうか。
100%をたたき出したお友達の学習法もうかがえたら幸いです。
凡人には計り知れない
優秀な人だけが行える学習法なのかもしれませんね。
大変うらやましく思います。

<Sさん>
ご返信ありがとうございます。今日が学園祭だったため、みんなに学習法を聞きました。自分も含め、共通することは、「知識を有機的に繋げて理解する」(一橋の出題形式ゆえ)「あるテーマについて概観を400文字~1000文字程度で述べる」「細かい知識も関連付けて覚える」「なぜ?の姿勢を大切にする」「まとめたノートを作る」でした。加えて、私大対策をしたという人は一人もいませんでした。過去問演習を7日前くらいからしただけです。(後略)

<石黒>
(前略)
S君からの返信を読んでも合点がいかなかったところがあります。
一橋大対策の学習法としては理解できるのですが、
早慶大、とくに早稲田対策の学習法としては、
教科書や用語集に載っていない知識の習得が必要です。
それはどうやって習得したのでしょうか。
普段から雑学として
知識の蓄積度合いが違うということなのでしょうか。

それから1通目のメールへのお答えですが、

1 かなりの時間を日本史に費やしているのに取れない方がおかしい。
要領の良い人と悪い人がいるのだと思います。

2 偉人に国立大合格者がいないのはなぜでしょうか?
毎年、国立大合格者はいますし、偉人の中にも一橋大の人がいますよ。
もっとも当方は現在、
私立難関大向けを中心とした授業しか担当しておりません。

ちなみに、
「授業をしている層のレベルが見合ってない」という部分は、
どう見合っていないのかがわかりませんでした。
また、国立大対策教材は数年後には出すかもしれませんが、
需要の低さから後回しになっております。

「過去問演習を7日前くらいからしただけ」で
「100%をたたき出した」とか、
「そんなにやったのなら、取れない方がおかしい」とか、
凡人の僕たちには、ポカーン……ですね。
S君とのやりとりの続きは、また明日紹介します

僕が直接会って伺ったわけでもないので、
脳味噌の構造が違う人たちの話だと、
割り切って読んでもらえればと思います。