真実の出題率

何はともあれ、まずこのメールをお読みください。

<Kさん>
今○○(編注:予備校名が入ります)に通っている浪人生です。日本史の先生が私の考えとズレており疑心暗鬼になってしまい石黒先生にご相談したくメールしました。その日本史の先生のスタンスが早慶上智で7割5分を目指すというものなんです。それであとは英語や国語に回せと…。確かに英語や国語に比重を置くというのは納得できるんです。しかし去年既に7割5分は取れていたんです。そして語句量も去年より少ないので読むだけ日本史を買って付け足してるんですが、読むだけ日本史だけでは完璧ではないという記事も見て不安になり…。何より読むだけ日本史で赤字の語句がなかったり勘合貿易の所で底簿がでるよーとか××(編注:情報漏洩防止のため伏せさせていただきます)がよくでるというチェックになっていたりして、本当にデータをとっているのかとさらに不安になり…。ここから本題なのですが、既に一学期も半分以上終わっていますが石黒先生の授業をとろうと思っています。そこで日本史1と2をとる予定なのですがでるとこ+もとった方がいいですか?3つですと金銭的にも時間的にきつくなってしまうんです。日本史の方はみなとっているのでしょうか?
PS:去年習っていた日本史の先生が石黒先生の近現代問題集を大絶賛しており私も大変お世話になりました。ありがとうございました。夏期講習は東京本校で手続きしました。(先生に直接お会いしたことはないですが)今年もよろしくお願いします。

受験生がいろんな情報に騙されていることは、
もうだいぶ慣れましたが、それでもこれは強烈でした。
義憤にかられてというと大げさですが、
思わず即返信してしまったメールがこの下です。

<石黒>
遅くにすみません。
あらゆる意味で呆然としますね。
とりあえず××についてだけは断言しますが、めったに出ません。
珍しく2008年に△△大学で出たと思ったら
選択問題で(中略)選択肢が(中略)なんです。
余裕で消去法で解けますよ。
これを消去法で解けないというなら、イチから出直した方がいいです。
というわけでデータ分析の上で授業をしているというなら、
××なんてまず説明しない用語です。
変な話、某有名参考書に載っているから
「よくでる」って言ってしまっているのではないでしょうか。
その参考書を書いている先生も
データを取っているって言ってましたが……。
それもウソだったわけです。
真実の出題率を知っているのは、
本当にデータを取っている人だけってことです。鵜呑みはいけません。

さて、授業ですが、
もちろん「でるとこ日本史プラス」は取った方が良いと思います。
せっかくそこまでよく勉強しているならなおさらそう思います。
ただし予算の限度もあるでしょうから、
フォローするための別の方法もお伝えします。
まずプラスアルファの用語は『難関大用語集解』
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』でどうぞ。
それから文化史は、
夏冬の講習か『でる日講義−とことん文化史−』を受講してください。
そして史料は『どこでも史料問題』があります。
ただし授業ではCランク史料も読み込みますので、
それだけは自分で学習してください。
山川出版や第一学習社などの史料集を読み込んでください。

ちなみにワセヨビにはズームインDVDというシステムもあります。
それなら一週目の授業から映像で観ることができます。
直接校舎に相談してみてください。

<Kさん>
お忙しい中こんな詳しく返信して下さって本当にありがとうございます!!この選択肢なら確かに消去法で解けますね。巷ではそういった参考書であふれてるんですか…。びっくりです。論述対策も必要なのでとることにしました。7割5分と言わず9割とれるようにもう一学期後半ですが今から頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

今思いましたが、7割5分しか目指さないのに、
なんで××なんて覚えさせるのでしょう。
9割越えを目指している僕ですらそんな用語教えません。