昨日のやりとりには続きがありました。
<Aさん>
やはりそうですよね…。これからは問題をよく吟味して、正しい答えを導けるように訓練していきます。まだまだ問題に慣れていない証拠ですよね。頑張ります。先生もお忙しい中、ありがとうございました。申し訳ないのですが、もう一つお聞きしたいことがあります。2002年慶應の法学部の□4の問題で、地方制度についての問題があり、語群に「地方譲与税制度」や「平衡交付金制度」、「地方交付税制度」、「地方分与税制度」などといった紛らわしいものがあり、消去法で解けないこともないのですが、通常授業で先生が「慶應は××を出す傾向がある」とおっしゃられていたので不安です。難関大用語集などにも手を出すべきなのでしょうか?
<石黒>
平衡交付金制度は、今年は通年授業の中では扱いませんでした。
冬期講習では話すつもりでいます。
もっとも『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』には、
ノーマーク用語に出ています。
慶應法学部はとくに単語量が勝負の学部なので、
『本当にほしかった問題集』の隅々はもちろん、
予算が許すなら『難関大用語集解』にも、
チャレンジしてほしいところです。
というわけで、慶應法学部の特徴として、
習得している用語数の多少が合否のカギをにぎります。
理解の深さよりも、用語の習得数なんです。
講師サイドとしては、ちょっとつまらない気もしますが、
そういう問題なんですからしかたありません。
ただ、むやみやたらに用語集を覚えても焼け石に水ですから、
他の大学などでも出題されている用語を拾うべきですね。
前近代なら『難関大用語集解』が、
近現代なら『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』が、
一番取り組みやすいでしょう。
冬期講習でもまだまだ用語を紹介していきます。
受講されない方には次善の策として、
『でる日講義−アラカルト−』がありますよ。
沖縄・北海道史・女性史・地図・グラフ問題を講義しています。
ちなみに、1995年の慶應法学部の大問構成はこちらでした。
[1] 近現代の沖縄
[2] 近世の城郭
[3] 平安遷都と東北支配の進展
東北の歴史は『でる日講義−経済・外交史−』で扱っています。
ついでに、1998年の慶應商学部の大問構成はこんなでした。
[1] 蝦夷地・北海道の歴史
[2] 近現代の中央政治機構
[3] 地租改正
早慶上智という最難関大学をめざしている方は、
万全の準備で受験にのぞんでください。