代ゼミの早大模試から

1428年におきた正長の土一揆(徳政一揆)が、
代始めの徳政を要求する一揆だったことは有名です。
足利義教が将軍になると決まったタイミングで起こりました。
このことについてOさんから質問がありました。
代ゼミの早大模試で難しい問題が出たんだそうです。
まず、問題を解いてみてください。

問:史料C(播磨の土一揆)に関する事柄として、誤っているものをすべて選べ。
ア:史料Cの結果、柳生に徳政碑文が築かれた。
イ:史料Cの年には、新将軍が誕生し、また前年には新天皇が即位した。
ウ:史料Cの土民たちは、国人層の指導のもと8年間にわたる自治を行った。
エ:史料Cの騒動は、坂本の馬借がきっかけとなった。
オ:史料Cの騒動の年は、勘合貿易が中断されていた。

「すべて選べ」とは厳しいですね。消去法が効きません。
そして、当然ですが完答しないと得点にはなりません。
みなさんはどう解答しました?
Oさんは、イを「義教の就任は1428年だから誤り」と考え、
アイウエと解答したんだそうです。
実は、イは正文なんですよ。
義教の将軍正式就任は1429年になってからだったのです。
これはやられましたね。

Oさんとのやりとりはこんなです。

<Oさん>
(前略)全て選べ問題だったのでおもいっきり選んでしまいました。正解はア、ウ、エです。 過去問ではなく、模試の問題なのであまり気にしないことにします。 ただこの模試が早大向けのものだったので少し気になりました。(後略)

<石黒>
なるほど、よくわかりました。
まず、アウエが誤りだということは判別できたのでしょうか?
だとしたらこんなテクニックもありますよ。
「すべて選べ」問題で解答が4つになるってことは、
まずあり得ないのです。
答えが4つなんて採点する時に大変だし、
そもそもこの場合は選択肢が5つなので、
逆に「正しいものを選べ」にした方が採点はラクになります。
そして、この模試が代ゼミの早大模試というなら、
このことはあまり気にする必要はないでしょう。
なぜなら代ゼミの模試は(中略)クオリティがイマイチだからです。
過去問の使い回しが多いのもなんだかなあ……って思っています。
まあこれを機に、義教が将軍に就任した正確なタイミングは、
覚えてもいいかもしれませんが、
だからといってその他の将軍にまで気を遣う必要はありません。

模試における難問は、本当に入試に出題されなければ、
作問者の「ひとりよがり問題」にすぎません。
出題されそうだという確固たる根拠があって、
作問しているなら良いのですが、
模試の問題には疑問を感じるものも多いのです。
学校の先生のオリジナル定期試験問題とかだと、
はるかにひどいのが出ちゃっています。
過去問を使ってるならいいんですけどね。
みなさんはできるだけ良い問題を解いてください。