学校の先生のウソと史料の赤字(1)

世の中にはウソがあふれすぎているようです。
でも一方で、それを信じちゃう人も多いのでしょうね。
毎度のことではありますが、2つのウソに驚かされました。

<Kさん>
おはようございます。南浦和校でお世話になっているKといいます。いきなり質問で申し訳ないんですが、去年の学校での授業中先生が”その年発見された遺跡や物品は出される可能性が高いよ”と言っていたのですが本当なのでしょうか?それから私の学校では文教出版の史料集を使っているのですがあの赤い文字は(ノートから予測できなそうなら)覚えるべきですか?先生の授業を受けているとどうも「何を根拠に赤文字なんだろう…」という疑問を持ちがちで…長くなってすいません。ずっと気になっていたので回答よろしくお願いします。お体にきをつけて下さい。

<石黒>
お気遣いありがとうございます。
「その年発見された遺跡や物品は出される可能性が高いよ」
というのは大嘘です。説明する必要もないほどに。
残念ながらハッタリ先生というわけです。
文教出版の史料集というのは見たことがないのでわかりません。
直接持ってきてくださったらお答えできますが。

<Kさん>
回答ありがとうございます。そうなんですか。うかつに信じなくて良かったです。すいません、実教出版でした。今日の塾に持って行きます。

これまたずいぶんな軽口を叩くセンセイがいたものです。
「その年発見されたもの」ってどれだけあると思ってるんですか?
新聞をチェックし始めたらびっくりするほどたくさんありますよ。
そしてそのほとんどが出題されません。
ごくまれにビッグな発見があって、それが出されるだけです。
そんなのチェックしてる暇があったら、英語をやった方がいいです。
日本史にしたって他に優先して覚えなきゃいけないものが、
たくさんあるでしょう。
それにしても、そのセンセイご本人は、
そうした最新発掘情報をチェックしてるんですかねえ?
かなりアヤシイ気がします。
もし、チェックしてるというなら、
それやる前に入試問題をチェックすべきなんじゃないでしょうか。
もし入試問題を見てるならそんなウソ言うわけありませんから。
生徒に勧める前に自分が範を示せって感じですね。

発見されたばかりのものは、評価が確定していないため、
その名称をそのまま出題するのはためらわれるんですよ。
それをネタに周辺事項を出題するならできますけどね。
ってことは、普通に勉強していればいいってことです。

もっとも、僕自身は1月の直前講習で、
特定の講座を受講した人向けに、
「最近の話題」と称するプリントを配っています。
厳選した情報だけを載せたプリントです。
最新発掘情報が気になる人は、そのプリントに頼ってください。

長くなってしまったので、史料の赤字についてはまた後日。