大唐米の時期

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本日10日より、『MARCH学習院あるあるチェック』の
お申し込み受付を開始いたします。
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1月9日、『MARCH学習院あるあるチェック』ようやく校了しました。
早稲田予備校の稲毛海岸校で授業があったので、
校舎までの電車の中でなんとか著者校正を終わらせ、
それを受け取ったスタッフが最終チェックをし、
宅配便の本日発送分の締切時刻ギリギリ5分前に、
直接営業所に原稿を持ち込めたようです。
これから解説CDのレコーディングに入ります。
解説の台本はほとんどできているので、
僕がひたすらしゃべるという手はずです。
しかしこれがまた油断ならないのです。
大学別に音声解説CDを作るため、
共通部分と大学ごとに異なる部分があって、
それをスタッフが編集しなければならないのです。
複数のCDをご購入いただいた人は、
「これ、どうやって作ってるんだ?」って思うかもしれません。
いや、べつに聴きくらべなくていいんですが。
台本書いている当人も、
「はっきり言って、ヲタクすぎだよな」と自嘲しています。
もちろん、楽しいのですが。
あ……、スタッフは悲鳴をあげてるかもしれません。

というわけで、一つ質問メールを紹介します。

<Oさん>
こんばんは。きょう、学校で駿台のセンタープレがあったのですが、大唐米について質問させてください。

1086年、白河上皇によって院政が開始され……(略)……
治承・寿永の内乱に勝利した源頼朝は、この間、朝廷からさまざまな権限を与えられて鎌倉幕府の基礎を固めた。成立当初の鎌倉幕府は地方政権にすぎなかったが、承久の乱や蒙古襲来を経てさらに多くの権限を獲得し、全国政権に成長していった。しかし、(傍線部b諸産業の発達などを背景とする貨幣経済の浸透)への対応を適切に行うことができず、悪党や御家人の蜂起によって滅亡に追い込まれていった。

傍線部bに関して述べた文として誤っているものを、次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

(1) 宋銭が流通し、荘園年貢も銭納されることが多くなった。
(2) 虫害や干害に強く、収穫量も多い大唐米が栽培されるようになった。
(3) 三斎市に加えて、各地で六斎市も開かれるようになった。
(4) 鍋・釜を生産する鋳物師などの手工業者が活動するようになった。

自分は(2)と(3)で悩みまして(3)を選び正解となりましたが、ノートで大唐米は室町時代に分けられていますよね?でも、駿台の解説では、「大唐米は11世紀に中国の華中・華南で普及した占城米の一部が、鎌倉期に日本にもたらされて栽培されるようになった。」とあり、駿台は間違っているのではないかと思いメールさせていただきました。授業の吸い取り不足だったらすみません。解説お願いします。

<石黒>
大唐米が輸入されたのは、正確には鎌倉時代後半で、
室町時代にいっそう普及したものです。
用語集では室町時代のところに書かれており、
入試でも室町時代での出題が目立つために、
ノートの配置がそうなっているのです。
しかし、輸入された時期を覚えておくことは良いことなので、
GETしておいてください。