飲み込みの早い人

ワセヨビで通年授業を取っている生徒から、
こんなメールをいただきました。

<Xさん>
石黒先生
いつもお世話になっております。夜分にすみません。この度は先生にいくつかご報告したいことがあり、メールを送らせていただきました。本当は直接お話ししたかったのですが、先生の貴重な休憩するお時間を邪魔してしまってはいけないと思ったのでメールにて失礼いたします。
昨日、8月に受けた河合塾の全統記述模試の結果が返ってきたのですが、日本史で偏差値75をとることが出来ました。先生の授業を受けていればこのくらいの数字は当たり前なのかもしれませんが、私の去年のこの時期の偏差値よりも20以上上回る結果だったので、一重に先生の授業のお蔭だと思いご報告させていただきました。また、早稲田の過去問を習ったとこまでを7年分色々な学部のものを解いてきましたが大体平均で8割以上とれています。これも先生の授業のノートのお蔭です。でもこれに甘んじず、今後はもっと上を狙って頑張っていきたいと思います。私は夏休みあたりから少しずつ「喋り勉強」に切り替えていき、今ではノートの復元をする際は、以前にも同じようなことをしていらっしゃった方もいらっしゃったかもしれませんが、目をつぶって空中に大きなノートを思い浮かべ、指をさしながらそこに書いてあった部分を喋るという、傍から見れば異様な方法で行っています。(笑)でもこれが出来るようになって日本史に割く時間が減り、その分の時間を英語に費やすことが出来るようになったので英語の成績も伸び調子です。先生が授業中に再三、日本史の勉強時間を短くするようにとおっしゃっているので意識するようになりました。ありがとうございます。
それから、先日先生のブログで高校のとき同じクラスだったKさんのことについて書いてある記事を見つけ拝見させていただきました。そこにKさんが「薬高ダンス」で替え歌を作ったと書かれていてハッとしました。私も今までいくつか自分で替え歌を作ってきたのですが、どれもテンポの今一な童謡で作っていたので、先生が作られたような強く印象に残る替え歌を作ることが出来ずモヤモヤしていました…。そんな時にKさんの記事を見つけて「何であんなに愛着を感じていた薬高ダンスの曲で作らなかったんだろう!?」と思い、早速薬高ダンスに合わせて作ってみたところ会心の作が出来ました!!因みにちゃんと振りつきです!!(笑)
余談になりますが、今日の授業の中で先生が大隈重信と三菱は手を組んだとおっしゃっていた時に、去年早稲田の政治経済学部を卒業した私の姉が同級生に岩崎弥太郎の曾孫がいると言っていたのを思い出しました。現在でも繋がっている部分があるのかなと思いました。
長くなってしまった上、読みにくい文章で申し訳ございません。入試当日まで成績を伸ばしていけたらと思います。精一杯頑張りますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

<石黒>
返信が遅くなって申しわけありません。
いや、もう何も言うことがないくらい
すばらしい成長ぶりだと思います。
確実に勉強法も成績もステップアップしてますね。
その着実さがすでにうらやましく思うほどです。
そしてXさんが言うように、
「傍から見れば異様な方法」ができちゃうくらいでなければ、
飛躍的な成績アップなんて夢の夢ですよね。
変なところで照れたり、ためらったりするようじゃ凡人で当然です。
スゴイ人ってのは、他人の目なんて気にしない、
‘自分’がしっかりある人だと常々思っています。
今ふと思ったのですが、
薬高ダンスを替え歌にして踊っちゃえるってのは、
どこか飛び越えちゃってる人ってことなのかもしれませんね。
そうは言っても、ダンスは見たことないし、
歌さえも知らないんですが……。
そしてKさんも言ってましたが、
やっぱり薬高ダンスだといい替え歌ができるわけですね。
いったいどんな歌なんだか、妄想だけがふくらんで笑えます。
まだまだ入試まで高めていってください。

成績を伸ばすのがうまいなあ……と感心しますね。
鉄棒の逆上がりができる人にとっては、できるのが当然で、
逆にできない人のその理由がわからなかったりします。
僕自身、小学生の頃、逆上がりができませんでしたが、
ある時、突然できるようになってました。
あれはどうしてできるようになったんでしょう?
できるようになった理由も今一つわかりません。

同じように、うまい勉強法で成績が伸びている人から見ると、
伸びない人のその理由がわからなかったりします。
「やる気がないから」という場合は論外ですが、
要領の悪い勉強法を続けているからという場合があります。
でも、当の本人はどういう勉強法が良いのかがわかっていないんです。

そうです。
授業では勉強法について相当話していますが、
なかなか伝わらないんですねえ。
一方で、飲み込みの早い人はすぐ通じてしまいます。
その差はどこから来るのかさまざまでしょうが、
アタマの固い人は難しいでしょうね。
今日のメールのXさんは、柔軟性を持ち合わせている気がします。

さあ、もう11月です。
さすがに焦りだした人もいるでしょう。
ようやくアタマが柔軟になってきたっていう人は、
このブログやでるとこサイトをごらんください。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
効率の良い勉強法をこれでもかというくらい書いています。
日本史を短時間で仕上げて、英語・国語に時間を回してくださいね。