文化史についての質問

今日は、文化史がらみの質問メールを2つ紹介します。

<Fさん>
文化史プリントの、元禄文化の尾形光琳の八橋蒔絵硯箱は、資料集では八橋蒔絵螺鈿硯箱となっているのですが、螺鈿はつけなくてもOKですか??

<石黒>
美術作品の名称はいろいろある場合が多いです。
八橋蒔絵硯箱にかぎらず、
薬師寺吉祥天像を薬師寺吉祥天画像と表記したり…。
というわけで、用語集の表記を優先しておくのがベターだと思います。

<Iさん>
『聴くだけ日本史』の浄土寺浄土堂のところで、「東大寺大仏殿を作った重源が作った」って言ってるんですけど、東大寺大仏殿って元禄文化なのになんで重源なんですか? もしかして、鎌倉時代の東大寺南大門の間違いですか?

<石黒>
1180年の南都焼き打ちの後、重源が大仏殿を復興したのです。
それが戦国時代に松永久秀によって再び焼き打ちされたため、
元禄文化の頃に復興され、
それが修理を重ねながら今に伝わっているのです。
ちなみに、東大寺南大門も重源による建築です。
みんな「大仏様(天竺様)」の建築です。

11月に入って、いよいよスパートをかけてきた人が多いようですね。
この時期にギアチェンジできる人は強いですね。
毎週の通常授業の復習をできるだけ短時間で終わらせて、
古代~近世の政治史の復習や、文化史の学習を並行させたり、
過去問をたくさん解いたりしたいわけです。
要領の良さがいっそう必要になってきますね。
そういう工夫をするのが、僕は大好きですが、
そうでない人は非常に危険です。
後ろから追い上げてきている人がいることに気づいてください。

前々回のエントリーにあったO君などは、まさに追い上げ組です。
9月下旬からスパートをかけていたそうです。
わかってますか?
今、アブナイのは、誰でもなく高卒生のみなさんですよ!