南浦和質問大会(9)続き

昨日の続きの前に講習に関する質問を一つ紹介します。
同じように悩んでいる方がいるんじゃないかと思うのと、
Kさんに返信メールを送信したらエラーになってしまったためです。
時々、受信拒否設定のためにメールが届かないことがあります。
なかなか返信が来ない時などは、そういうことも疑ってください。

<Kさん>
直前講習の質問です。私は立教に行きたいのですが、直前講習で石黒先生の早慶大日本史テストか明治・中央・法政大日本史テストを取るのは意味無いでしょうか。

<石黒>
早慶大日本史テストや明中法日本史テストは、
あくまでもそれらの大学の傾向しか話しません。
それゆえに『MARCH学習院あるあるチェック』を作りました。
立教対策なら圧倒的にお勧めです。
パソコンからこちらを見ていただいたらわかると思いますが、
立教大ではいくつも的中しています。ご検討ください。

さて、南浦和質問大会です。

<Kさん>
冬の早慶大講座と直前講座とどちらか1つだけしかとれないとしたら、先生的にどちらをとったらいいですか? 後、本当に授業は同じように話すんですね!さすがです!

<石黒>
それは冬期講習の方でしょう。
そこで得たモノをもとに、
受講後の1カ月間を使ってレベルアップがしやすいですから。
直前講習の方は、最終チェックの意味合いが強いんです。
授業の話ですが、「同じように」話していることに気づいたとは、
K君もなかなかやりますね。
余裕があるなら、僕の話を先読みしてみてください。

<Eさん>
大学や学部の傾向が顕著に表れていて驚きました。

<石黒>
そりゃ、出題者側も意識してるんですよ。
「こういう学生に来てほしい」という願いがあるわけです。

<Yさん>
この前、新聞に、縄文時代でも大豆が食べられていたという記事がありました。××大学を併願しようと考えているので、やはり気にした方がいいのでしょうか?

<石黒>
なかなか鋭いですね。やや気になりますが、判断に苦しみます。
直前期の大学別対策の講座で触れますのでお待ちください。

<Kさん>
同志社の問題で、平忠常の乱の時の天皇を問われたのですが、そこは掘り下げて学ぶべきですか?

<石黒>
その問題って、2003年の同志社大文学部の問題ですよね?
だとしたら、この問題ですね。

次に掲げた文章は,何天皇の在位中の史実か。
1018年,京都では,道長の娘の威子が時の天皇の中宮となり,その晩の祝宴で,道長が有名な「この世をば……」の歌を詠じた。一方,東国では,上総介・武蔵国押領使などを歴任した平忠常が,1028年,安房に侵入して国守を殺害する事件が起こった。朝廷が,忠常を家人とする甲斐国守の源頼信を派遣すると,忠常は戦わずして降伏し,京都護送の途中,美濃国で病死した。東国への源氏進出の端緒となった事件である。

これ、冒頭の「威子が時の天皇の中宮となり」で即答ですよ?
「ピントのズレた勉強のせいで正解が導き出せない」
っていう典型的な受験生になってませんか?
1学期に授業を受けていなかったのなら、
『読むだけ日本史(1)』『日本史でるとこ攻略法』などを駆使して、
少しでもポイントをつかんでください。
どちらにも書かれているお話です。

<Tさん>
代ゼミの模試を受けたのですが、まだやっていない範囲が多く出ました。今後も10月14日にあるのですが、今までのところを完璧にするべきか、現代の方まで先取るか、どちらがいいでしょうか?

<石黒>
夏の近現代の講習か、
『でる日講義−つながる近現代−』を受講したのなら、
それを復習してから受験するのは良いことでしょう。
しかし、純粋に自分で先取りしようというなら、どうですかねえ。
くれぐれもピントはずれな学習をしないでくださいね。
Tさんにとって本当に大切なのは、
模試じゃなくて本番の入試ですよね?

<Iさん>
今日は先生のくしゃくしゃのかわいい笑顔が何回もみれてよかったです。

<石黒>
笑顔って、あの作り笑顔がですか?
喜んでいいのかどうか微妙ですね。
よく「見た目が怖い」って言われますから。
映像教材を作る時も、いつもカメラマンから
「笑顔でお願いします」って注文されて困惑してるんです。
芸能人や接客業の方々は笑顔を練習するらしいですが、
どうもそういう方面は弱いです。
自分の顔をまじまじと見るのは髪を切ってもらう時くらいです。
ちょうどこの授業の翌日に切ったのですが、
さすがにそこで笑顔の練習をするのもアレなんで、
「うーむ……」と考え込んでいたら眠ってしまいました。

講師というのはいろんな能力が要求される職業ですね。