休み中の旅行報告がないぞ……って思っている方、
今年の夏はどこにも行かなかったんですよ。
アバター(左にある人型の絵)だけ登山の格好のに替えてました。
はい、‘アバター登山’ってヤツです。
……いや、もちろん、そんな言葉ありませんケド。
で、何をしていたのかというと、
ひたすら入試問題のデータ入力に励んでいました。
ある大学の入力が滞っていたのです。
その大学の問題は、問題形式が複雑なうえに、
異常な難問が出題されるため、入力に手間取るんですよ。
しかも作問ミスが多く、「あきれることこの上なし」なんです。
正誤問題では、歴史用語の漢字誤りだけで
「誤文」と判別させるくせに、
選択問題では『懐風草』って書いて、それを「正解」としてるんです。
……あ、通じなかった人、いますね。
『懐風草』じゃ漢字間違ってますよ。わかりますか?
僕なんて思わず深読みして、
「それは漢字が誤ってるから選んだ人は不正解!」
ってワナかと勘ぐってしまいましたよ。
ほんと、この大学は入試本番前に、
しかるべきところに問題チェックをしてもらった方がいいです。
作問ミスのせいで泣き寝入りした受験生が、
今までにたくさんいるはずです。
さて、去年の受講生からメールが届きました。
なかなかおもしろい話です。
<Sさん>
残暑見舞い申し上げます。石黒先生、お久しぶりです。 去年藤沢現役館でレギュラー授業を受講させていただいていたSです。
この前本屋で2008年版の赤本を見つけて思わず読んでいたら、なんだか懐かしくなって最近、暇な時にノート復元をして遊んだりしてます(笑)僕自身は、第1志望の早稲田に届かず、立教に通ってますが、今はとにかく毎日が充実していて本当に立教に入れて良かったな、って思ってます。今自分がこういう生活を送れているのも、去年の今頃、毎日朝から晩までの勉強、そして石黒先生の授業のおかげだと思っています。
さて、話し変わりますが、早稲田大学のあるサークルでメルマガを配信しているサークルがあるんです。他大学でも参加できるということで、面白そうなので試しに配信してもらっていたらある日、こんな記事が来ました。 以下、引用です。
『音読のほうが記憶の定着率が上がる』
皆さん、色々覚えないといけないこと、多いと思いますが、そうすれば短時間で効率よく覚えるコトができるでしょうか。 (中略) 一番効率がいいのが、「音読」なのです。「音読」することによって、
1 自分で言葉を発すること
2 自分で発した言葉を耳で聞くこと
二重の効果があるんですね。
(中略)
人間の脳は言葉の認識をあくまで音声情報がベースにしているので、記憶する際も音からのほうが記憶に残りやすいものです。やはり「黙読」するよりも「音読」の方が、いろんな面で効果的みたいですね。
との、ことでした。これってまさにあの「しゃべり勉強」の裏づけですよね。ボクが現役時代、あの絶望的な偏差値から急激に上がったのはまさしく「しゃべり勉強」を信じていたからだと確信しています。 と、いうのも今だからいえる裏話(笑)、ボクは最初「しゃべり勉強」を信じていませんでした。そのまま前期を終え、夏休みにあまりに上がらない成績に焦りを覚え、石黒先生直伝の「しゃべり勉強」を始めたところ、日本史の定着率が急上昇! 9月ごろには日本史が得意科目になっていました。
実は、先日、今高校3年生の女の子と話す機会があって、彼女はまだまだこういう点に気づけてないのか、伸び悩んでいるみたいでした。 なので「しゃべり勉強」を勧めておきましたが・・・、果たして信じてもらえたのでしょうか?まだいまいち受験の厳しさをわかってないようでした。 今になって石黒先生が口が酸っぱくなるほど言う理由、そしてなかなか心開かない生徒を導く大変さがわかった気がします。
駄文、長文失礼しました。ちょっと思い立ったのでメール差し上げました。これからもお体にお気をつけて頑張ってください!!それでは、失礼します!
<石黒>
S君、メールありがとう。
そのメルマガの配信元はどこなんでしょうか?
> 「音読」することによって、
> 1 自分で言葉を発すること
> 2 自分で発した言葉を耳で聞くこと
> 二重の効果があるんですね。
いや、これは誰でもなく、
僕が授業で何百回も言ってきたことなんですよ。
しかも、僕の言葉そのままじゃないですか?
覚えてませんか?
そして、僕自身は誰かの受け売りで主張してるわけじゃないんです。
こういうのは科学的に立証するのは誰かにまかせておいて、
実際に効果があったなら、正しいと考えていいことだと思っています。
それにしても、
「なかなか心開かない生徒を導く大変さがわかった気がします。」
というのは笑えますね。
いわゆる‘こちら側’になってしまえば、
なぜ他の人たちが‘あちら側’に居続けるのか、
不思議でしょうがないものです。
でも‘こちら側’に誘導するのは、すごく難しいことです。
その人から全幅の信頼をおかれないと無理ですね。
そうでなければ、本人のいわゆる
‘気づき’が生まれる必要があります。
S君も十分苦労するといいと思いますよ。
誰からも信頼されるのは無理だとしても、
できるだけ多くの人に信頼されたいものだと思います。
ニセモノをつかまされたら損をしますが、
本物だった場合には、それを早く受け入れた方がいいですよね?
お互いに信じ合える人どうしというのは、
相手を疑わなくてすむ分、時間や労力のムダが省けます。
精神的なストレスなしで、安心できる関係だったらすばらしいです。
なかなかそんな関係は築けませんが、夢見る世界ですね。