校内模試の結果に悔しがる人

ワセヨビでは月1回アチーブメントテストという模試をやっています。
これが入試問題を抜粋し、加工して作られているため、
一筋縄では解けない問題が多く、
普通の模試に慣れきった‘ぬるま湯受験生’だと衝撃を受けます。
学校の先生に配慮したり、
教科書準拠で作られた模試ではないんですよ。
つい先日も、高卒生でこんな人がいました。
彼は諸事情から通年授業を受けておらず、
山川出版の『一問一答集』で勉強しているんです。
そして明治大学が第一志望なのですが、
アチーブでは全然点数が取れなかったそうです。
MARCH学習院レベルに受かりたいなら、
この問題で8割正解してほしいものですが……。
早慶上智なら9割ですね。
そして、このブログを読み続けている人には
言うまでもないことですが、
一問一答集などでは、到底その世界には達しないわけです。
だって、あれはあくまでも単語を答えさせる問題ですよ。
すごい人だと問題文を丸暗記することで、
ひねった問題や正誤問題なども解けるようになるんだそうですが、
稗田阿礼並みの暗記力が必要そうです。
もっともそれほどの能力のある人だったら、
どんな方法を取っても受かります。
素人が手を出すべき勉強法ではありません。

そして、今回のアチーブメントテストには、あるひっかけ問題があり、
問題文をよく読まないとごっそり減点されてしまうのです。
落とし穴にまんまとハマった人たちがいて、
悔しさのあまり思わずメールを書いてくれたようです。
とても返信できませんので、ここでまとめて抜粋させてください。

<Nさん>
私有り得ないミスをしました。(中略)問題をしっかり読んでいなかった自分が本当に情けないです。早稲田を目指してる人がするようなミスじゃないですよね?私は今日生まれ変わる気持ちでこのテストにかけていました。(中略)何より先生が先日ブログでおっしゃっていたように良いスタートダッシュを切ろうと思っていたにもかかわらず出だしがこんな展開になるとは…またテストを受けてみてやっぱりまだまだ定着率が低いことにも気付かされました。もう一度勉強法を改善します。

<Oさん>
今日アチーブメントテストがあり、初めて石黒先生の人間の心理を深くついた問題の作り方、またどれだけ大学受験はドライにいかないと正解率をあげられないか知りました。去年からアチーブメントテストは受けていましたが、当時はあまり勉強せずアチーブメントテストに挑んだので、全くアチーブメントテストの凄さを心から実感しませんでした。「ただ、暗記不足だっただけ」と思ってる所があったからです。しかし、今日のアチーブメントテストを受験して、暗記じゃなく、本当のパズルであり、どれだけドライで細かに分析して解くか知りました。3月に石黒先生とメールして、あれからでるとこサイトを読みあさり、どれだけ受験のための方法や道具を石黒先生が提示してるかを知りました。

<Kさん>
今回のアチーブは9割落としてしまいました。先生がわざと強調したばかりのところだったので、簡単に感じたんですが、なんでここを間違えたんだろぅってところを間違えてました!読み違いとか理由はさまざまですが、そんなのは関係なく、自分のノート覚えが甘かったんだと思います。これでは早稲田は、ほど遠いです!現役のときで楽に覚えられたことが、浪人になって忘れやすくなっている気がします(^o^;

厳しいようですが、やはりこの落とし穴にハマったということは、
‘注意力に欠けるタイプ’ということです。
あの問題は誰もが間違えたわけじゃないんですよ。
あっさり正解してしまっている人もたくさんいるんです。
ならば自分の性格を十分把握して、今後の対処法を確立すべきです。
たぶん入試までに同じような失敗を何回もすると思います。
でも‘ミスしない人’にならないと難関大は受かりませんから、
できるだけ早く‘注意力に欠けるタイプ’から卒業してください。
ビジネスの世界だったら失敗は一度までしか許されません。
失敗を重ねると信頼を失って、
その回復には相当な時間と労力が必要になります。
何度でも失敗が許されるなんて学生のうちだけですよ。
だからこそ今のうちに、
「一度の失敗から対処法を見つけ出せる人」になるべきなんです。
僕はあらゆるものから教訓を得るのが好きです。
みなさんはいかがでしょうか?