誰が一番綿密に入試問題を分析していますか?

学校の先生が入試に精通していないというのは、
致し方ないとも思いますが、予備校の先生なら話は別です。
しかし、受験生は何も知らない子ヒツジ状態なので、
ハッタリ予備校講師が子ヒツジを騙し通すこともあるようです。
その辺に気づき始めたのでしょうか、
Yさんからこんなメールをいただきました。

<Yさん>
△△先生とどっちが綿密に入試問題を分析していますか??
友達が石黒先生の授業を受けていて、△△先生と似たような感じと聞いたので、どっちの日本史をやろうかと迷っています。聞いたところによると、かなり△△先生はだめだときいたのですが。
僕はまだ予備校で日本史はとってないのですが、今は△△先生の一問一答をやっています。読むだけ日本史のほうがいいと友達はいっているのですが・・・・
生意気な質問ですけどお答えいただければ幸いです。

<石黒>
△△先生がどれほど分析されているのかがわからないので、
お答えできません。
確実に言えることは、△△先生の一問一答には、
意外と出題されているのに、
掲載されていない用語があるということです。
逆にめったに出題されない用語が掲載されていたりもします。
もっとも、それを言うなら『読むだけ日本史』も、
(2)の近現代の方には抜けている用語があちこちあります。
それゆえに他の教材でおぎなっていることを、
ここなどに書いているのでごらんください。
どちらにしても、難関大を目指すなら、
△△先生の一問一答だろうが、読むだけ日本史だろうが、
それをやるだけでは受からないでしょう。
お友達が当方の授業を受講されているそうなので、
いろんな情報を聞くとよいと思います。
また、でるとこサイトやブログでは、
受験日本史について相当書いていますから、
その全体像を早くつかんで対処された方がいいと思います。

<Yさん>
このような失礼な質問にお答えくださってありがとうございました。
でるとこサイトは友達に教えてもらって毎日拝見させていただいてます。
実は僕は一浪目なのですが現役のときは予備校で△△先生の日本史をやっていました。それで第一志望の早稲田の教育は八割とれたんです。しかしあまりにも英語が低すぎたため落ちてしまいました。滑り止めを蹴ることを決め、また一年勉強しなおすことにきめました。日本史は現役の時は得意だったのですが、浪人になって何をやっていいかわかりません。また同じ問題集をやりつづけるか新しいことに手をだしてみるか。いろいろ考えてました。ちなみに現役の時は早稲田では最高8割4分が最高でした。話によると石黒先生の授業は満点や9割はとれるときいたので、本気で迷っています。石黒先生の授業はしめきりになってしまっているそうですが通信教材や夏期講習などを受けようか検討しています。新しいことをやるか今までやってきたことをやるつづけるか、友達に一問一答はあんまりよくないと聞いてから石黒先生のことが気になって仕方がありません(笑)

<石黒>
残念ながらderutoko.com教材だけでは、
早稲田で9割を取れるとは保証できません。
通年授業を受けたうえで、
ワセヨビで行われている「でるとこ日本史プラス」という講座などを、
取っていることが条件です。
一問一答をやるうえでの心配は大きく3点あります。
(1)歴史事項を一方向からしか理解できないのではないか?
(2)できごとの時期を把握しなくなるのではないか?
(3)難関大受験で必要な用語を網羅していないのではないか?
この3つの懸念をクリアする学習をしているのであれば、
一問一答を使ってもかまわないと思います。
そして、これらは自分ではなかなか確認できないことばかりです。
日本史の先生であっても本当にクリアしているか疑問の人は多いです。
とくに(3)ですね。
Yさんが早稲田で8割取れたというなら、
普通の受験生としては、なかなかの成績だと思います。
ただし、早稲田の過去問で安定して8割が取れなければ、
それは‘まぐれ’だったのかもしれません。
というわけで、生授業を受講しない場合には、
日本史で9割をめざすのではなく、
英語の成績を上げる方が、はるかに合格への近道となります。
こうした話もブログには相当書いているので、
あちこち読みあさってみてください。
ちなみに、問題集をくり返すことの意味の少なさは、
前述の(1)~(3)を見ればわかるかと思います。

<Yさん>
返信遅くなって申し訳ありません。先生の授業をとっているわけでもないのに丁寧に説明してくださってありがとうございました。
少し受験のポイントがわかったような気がします。一問一答はこのような欠点があるとはわかりませんでした。これからは時代に注意しながら勉強していきたいと思います。もしかしたら先生の講習にいくかもしれないので、そのときはご指導お願いします。
改めてありがとうございました。お体に気をつけがんばってください。

先日、某英語専門予備校にお伺いしたのです。
その時に、職員の方からこんなことを言われました。
「先生のブログやサイトって、あんなに勉強法書いちゃっていいんですか?」

いやいや、これくらいいいんですよ。
僕が受験生に提供できるモノはもっともっとたくさんあるので、
これくらいたいしたことはないんです。
授業やderutoko.com教材を見たらもっと驚くと思います。
そして、何より思っているのは、
極悪な環境に置かれている受験生に、
「本当に効率の良い学習法はこうなんですよ!」
って伝えたいんです。
上記のYさんが、一問一答の欠点を知らなかったなんて良い例です。
参考書や問題集は、それぞれの長所・短所を理解した上でやらなきゃ、
十分な効果は得られませんよ?
やみくもな学習法がこんなに蔓延していることに驚くばかりです。
効率のいい勉強法を知りたい人は、
このブログをあちこち読みあさってみてください。